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「コルベット」や「ロータス」「S2000」が峠を激走! 血湧き肉躍る公道バトル【おうたき2240ヒルクライム】

ヒルクライムシリーズ最終戦に120台超が参戦

 BRIGヒルクライムチャレンジシリーズ2021の最終戦となる、第7戦「おうたき2240ヒルクライム」が長野県木曽郡王滝村の2240スキー場で開催された。11月6日のBRIGシリーズ最終戦と7日のONTAKE SALITA決勝と、冠雪した木曽御嶽山のふもとで多くの愛好家を集めてにぎやかな2日間となった。

 BRIGヒルクライムのシリーズ戦は、一般公道を占有する形で開催される日本国内でも珍しいイベント。ヒルクライムというタイトル通り、設定された登坂道路のコースを1台ずつタイムアタックし、2本走行したそのタイムを合算した合計タイムで順位を競うものとなっている。

ルートは林間から壮大な展望のゲレンデまで

 ヒルクライム競技は、このスキー場のゲレンデをあがる施設の道路を使用する。スキー場の駐車場をパドックとし、そこから競技ルートに設定された道路をあがっていくものとなっている。 道路の周囲にはシラカバやカラマツ、そしてクマザサに覆われた林があり、この林間のルートと、視界が開けたゲレンデ部分が組み合わされた爽快なルート。路面のアンジュレーションがひどく下まわりを打つ車両も多いが、それでも人気のコースとなっている。

 スキー場のまだオープンしていない時期を利用して行われるヒルクライムの一戦だが、昨年はコロナ禍で開催を見合わせており、この会場でのヒルクライムは2年ぶりの開催となる。会場に入る参加者および関係者は全員抗原検査を行うなど、徹底した感染防止対策を実施しての開催となった。

 また、昨年同様ONTAKE SALITA(オンタケ・サリータ)も併催となったため、いつものシリーズ戦とは異なって、輸入車多めの車両バリエーションが楽しい一戦にもなっている。オイルを漏らしてしまったり、コースアウトしてしまったりと、リタイアする車両などが出てしまったものの、無事に終えることができた。

寒風を突きつつ華麗なタイムアタックが続く

 この週末の2240スキー場は好天に恵まれたが、風があって冬用の上着を着ていないと寒いほど。シリーズはすでに多くのクラスでチャンピオンが決定しており、オープンB(OB)およびノービスB(NB)クラスのみ、チャンピオンが掛かった重要な一戦となった。11台が参加したNBクラスでは桐山賢一選手(#89 小山SP バーキン2号 R3)が3分35秒8、2本目も3分39秒3とともにクラストップタイムをマーク、堂々の7分15秒1のタイムでクラス優勝を飾った。

 7台が参加したOBクラスでは、今季調子を上げていた畠沢翔太選手(#110 BRIG ファミリーカーシビック)はコースアウトしてリタイア。一方、タイトルを争っていた三宅 洸選手(#109 BRIG色白S2000 AP1)が1本目は3分34秒1でトップ、2本目は3分43秒4とクラス4番手のタイムとなったが、トータル7分17秒5で2位となりタイトルを決めた。

 このOBクラスは、昨年のこの最終戦で横転し、マシンを大修復して今季に臨んだ大森風生選手(#108 KRT MR-S)が3分37秒2(クラス2位)、3分37秒6(クラストップ)と2本ともにまとめてきて、7分14秒8と、三宅選手のタイムを3秒上まわって優勝している。

御嶽サリータはロータス・エキシージが優勝

 今年で6回目の併催となる6°ONTAKE SALITA(オンタケ・サリータ)は、欧州車販売のトゥルッコが主催する。イタリア・フランス車を中心とした欧州車両メインのヒルクライムとして開催され、今回も新旧55台のマシンが集結した。BRIGヒルクライムと同じコースを使用してのタイムアタックとなった。山田弘道選手(#49 2006年式LOTUS Exige/Eクラス)が、3分34秒3、3分37秒7と2本ともに総合トップタイムという完璧な走り。7分12秒0のタイムで総合優勝を飾った。

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