街乗りで限界領域を体感することは不可能! そこでスポーツ走行がオススメ
自分の愛車を限界ギリギリで走らせたことはありますか? こう質問されて自信満々に「ある!」と答えられる人は意外に少ないはず。加速にしろ減速にしろコーナリングにしろ、街乗りで限界の領域を体験することは難しく、仮にあっても事故または一歩手前という暴走行為になってしまう。
速く走るだけが能ではない! 限界付近でのクルマの動きを知ることが大切
レースや走行会のイメージで「速く走らなきゃ」と思うかもしれないが、すべてのイベントが『競争』を目的としているワケじゃない。ルールやマナーの範疇であればタイムや順位を気にせず、一般道じゃできない操作や挙動を味わうのも全然アリ。
例えば、現在はほとんどのクルマに装備されているABSだが、作動したときの音や振動はどんな感じか知っているだろうか。また法定速度を軽く超えるスピードから急ブレーキしたり、ステアリングを思い切り回した経験はあるだろうか。
一般道でそんなことをしようものなら法律の問題はモチロン、他者を巻き込む事故に発展する可能性が高すぎる。でもサーキットならリスクが皆無とはいえないものの、はるかに安全マージンと気持ちの余裕を残しながら体験できるのだ。
フルブレーキはもちろんリヤを流してカウンター当てることも可能!
実際にサーキットで開催されるビギナーを対象としたドライビングレッスンでは、多くがフル加速してから完全停止するまでの急ブレーキをメニューに取り入れていることが多い。タイムアップに繋がるかどうかは別の話として、クルマの限界を知ることは技術の向上に不可欠で、一般道での危険回避にも役立つこと間違いナシ。
テールスライドしたときのカウンターにしろ、一般車のいない場所なら意図的にリヤを流して練習できる。レースやタイムアタックすることが目的じゃなくても、サーキット走行を勧める理由は『安全運転』のため。では実際にどんなイベントに参加したり、練習するうえでの注意点を考えてみたい。
初心者向けのドライビングレッスンがオススメ!
最適なのは前述した初心者に向けたドライビングレッスン(練習会)だ。多くは少人数制でプロドライバーのような講師がおり、コースの直線や広場を使ったトレーニングから始まり、緊張を解きつつスキルアップさせていく内容となっている。
クルマも特別なチューニングが必要ないため、サーキットに踏み出す第一歩としても最適。それなりに慣れてきたらフリー走行でもいい。ただし始めのうちはジムカーナ場のような広場や、速度が極端に高くないショートコースにしておこう。
そのうえで思い切った操作は周囲にクルマがいないか確認し、エスケープゾーンが十分に確保されている場所で試すこと。クルマを意のままに操ることができれば速さだけじゃなく、サーキットにしろ一般道にしろ事故の回避にも直結するのと覚えておきたい。