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「重さ5トンのベンツ」「手榴弾攻撃にも耐えるビーエム」世界のVIPが乗る「防弾仕様車」が安全すぎた

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TEXT: 南陽一浩(NANYO Kazuhiro)  PHOTO: Daimler/Volvo/BMW

ボルボXC90アーマード&XC60アーマード

 安全性コンシャスな自動車メーカーとして知られるスウェーデンのボルボも、最新SUVの2車種で防弾仕様を展開している。

 フラッグシップの「XC90」では「VPAM認証」で「VR8」相当の防弾・耐爆発物レベルを実現。これはドイツ・ブレーメンの防弾仕様コーチビルダーであるトラスコ社との緊密な協力関係によるOEMモデルだ。

ボルボXC90アーマード 詳細スペックは公開されていないものの、ヘビーデューティ化されたボディによるハイレベルな守られ感を実現しつつ、360度防弾ガラスのウインドウを既存の窓枠に馴染ませて装着。ノーマルに近い外観とすることで、余計な注意を引かない控えめさも特徴だ。シャーシ&サスペンションも強化されており、重量は4.5tほどといわれる。価格は英国で45万ポンド(約6900万円)と報じられている。

 これよりも防護性能の軽いライト・アーマード仕様が、XC90だけでなく「XC60」でもラインアップされており、アメリカの「NIJ-IIIA」基準かつEUの「VPAM」防弾仕様2009年規格に適合している。こちらは要人の移動用というより、セキュリティ・サービスや警察機動隊などの作戦仕様という側面が強い。

エンジンルームには自動消火装置も

BMW X5プロテクションVR6

 BMWも2年前より「X5」の防弾仕様をラインアップしている。「VPAM」の防弾2009年規格と耐爆発2010年規格に適合し、公式認証された「VR6」クラスがそのまま車名となった。

 最新世代の防弾仕様車の特徴として、BMW X5もまたノーマル市販仕様のボディと並行して開発が進められ、漏れのない強化メニューが施されている。拳銃の弾丸は言うまでもなく、世界中でテロやギャング組織に広く使用される7.62mmライフル弾を防御できる防弾ガラス化やボディワーク加工が行われ、キャビンは横方向から4mの至近距離でTNT爆弾15kgの炸裂にも耐える。加えて、ドアやゲートといった開口部の密閉性を確保することで、二次攻撃に対しても高い防御性を確保しているという。

BMW X5プロテクションVR6 またDM51手榴弾の爆発に耐えるアンダーフロア防御プレート、HG85手榴弾による攻撃に耐えるコンポジット素材によるアンダーボディ補強も、オプションで選べるという。ルーフの強化メニューも、対ドローン攻撃のためにスチール&ファイバー補強が含まれている。

 パワートレインは4.4LのV8ツインターボで530ps/730N・mを発揮する。「アクティブ・ロール・スタビリゼーション」により、BMWにふさわしいハンドリング性能も確保。車重と価格は非公表ながら、0-100km/h加速5.9秒に最高速210km/hというスペックは公表されており、防弾仕様車としてかなりの俊足であることは間違いない。

後席は狙撃だけでなく爆弾にも耐えられる ちなみに「VPAM」の耐爆発物のガイドラインは、安全上の理由のために一部しか一般公開はされておらず、すべてを入手するには身元照会が要るのだとか。かくして造り上げられた防弾仕様車だからこそ、信頼に足るということだ。

12
  • 今年9月に登場したメルセデス・ベンツS680ガード
  • 重いドアや窓はアクチュエーターで開閉
  • ボルボXC90アーマード
  • エンジンルームには自動消火装置も
  • BMW X5プロテクションVR6
  • 後席は狙撃だけでなく爆弾にも耐えられる
  • 狙撃にも爆発物にも対応できるのが「防弾仕様車」
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