クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • ヨンクだけど「ロータス」「イルムシャー」の設定も! カタログで振り返る「いすゞビッグホーン」
CLASSIC
share:

ヨンクだけど「ロータス」「イルムシャー」の設定も! カタログで振り返る「いすゞビッグホーン」

投稿日:

TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

初代ビックホーンは非常に“乗用車ライク”な存在だった

 いすゞから初代ビッグホーンが登場したのは1981年8月のこと。じつは今年で40周年を迎えたことになり、身内のいすゞでいうと、奇しくも初代ピアッツァと“同い歳”でもあった。いずれにしてもこのころというと、日本でもアメリカ流の“SUV”という言葉が使われ始めたかどうか……といったころで、“クロカン4駆”といったほうが通りがよかった時代。

 車種もトヨタ・ランドクルーザー60や初代日産サファリがあったものの、あのスズキ・ジムニーは2代目・SJ30が登場したばかり(1981年5月)、三菱ジープがまだ現役だったくらい(初代パジェロの登場は翌1982年だった)と言えばおわかりいただけるのでは? クロカン4駆というとおり、ヘビーデューティなクルマというイメージのモデルが主流だった。第一、当時の自工会が発行する自動車ガイドブックを見ても、4ナンバーであったところから掲載ページはバンの後ろ、トラックよりは前! 今のSUVと較べたら、はなはだかけ離れた扱いだ。そのようななかで登場した初代ビッグホーンは、非常に“乗用車ライク”な存在だった。

−20度の極寒時でもわずか3.5秒でエンジン始動が可能なQOSを採用

 ただしメカニズムは4WDのピックアップトラック、ファスター・ロデオのそれを活用(車名も最初は“ロデオ・ビッグホーン”だった)。堅牢な閉断面のフレームに、足まわりは前:ダブルウイッシュボーン(ショートボディの最小回転半径は4.8mの小ささ!)、後:リジッド(リーフスプリングにショックアブソーバーはバイアス配置)を採用。当初、これに角目の117クーペにも載せた2238ccの4気筒ディーゼル(73ps/14.2kg-m)が使われた。いすゞビッグホーン

 このユニットには、−20度の極寒時でもわずか3.5秒でエンジン始動が可能なQOS(クイック・オン・システム)のほか、水冷式オイルクーラーも採用された。トランスミッションは4速で、これにミッションと一体化したトランスファーギヤの組み合わせ。

ボディタイプは3種類を用意

 当初のボディタイプはロング、ショート、それとショートをベースにオープン化したソフトトップの3種。直線基調のクリーンなスタイルで、ロングとショートのリヤゲートドアは7:3の非対称で開くデザインが採用された。三角窓の採用は今見ると懐かしいものの、シンプルなデザインは、今でもまったく古臭さを感じさせない。

 なおこの初代は2代目にバトンタッチするまで10年の間、生産された。この間にエンジン、仕様の改良や、この初代のころからすでにイルムシャー系や、スペシャル・エディション・バイ・ロータスを登場させている。いすゞビッグホーン

12

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS