シトロエンとサーフブランドがコラボした特別仕様車
2019年に日本上陸したフランスのMPV「シトロエン・ベルランゴ」はポップなデザインと圧倒的な収納力を武器に、日本でもCITROËNの販売台数の一翼を担っている人気モデル。ユーティリティの高さゆえアウトドアシーンでも活躍し、今年の夏にはディーラーオプションとして車中泊用ベッドキットも発売されている。
そして今度はサーファーに向けて、サーフィンブランド「リップカール」とコラボした特別仕様車が登場した。ルックスだけでなく、砂浜での走行シーンを想定した「グリップコントロール」機能をベルランゴとして初めて搭載しているのがポイントだ。
「遊び心」をたっぷり詰めこんだ「ルドスパス」
フランスのメーカーから販売されている「シトロエン・ベルランゴ」と兄弟車「プジョー・リフター」、そのライバルである「ルノー・カングー」といったクルマは、日本では「ミニバン」と呼ばれたり、「MPV」あるいは「RV」とも呼ばれたりしているが、フランス本国ではこれらの車種を「ルドスパス」と呼んでいる。
いずれも商用車をベースにしたコンパクトな乗用車で、「ルドスパス(Ludospace)」とは、ラテン語の「ルドス(ludos)=遊び」とフランス語の「エスパス(espace)=空間」を組み合わせた造語。文字どおり「遊びの空間」という意味になる。現在のシトロエン・ベルランゴは3代目で、1996年に初代ベルランゴが登場したころから、フランスで使われるようになったカテゴリー名なのだ。
太陽と砂浜をイメージさせる「マットイエロー」がアクセント
ベルランゴはポップでソフトなフレンチ・デザインがエクステリアにもインテリアにも一貫していて、見ているだけでも乗るだけでも楽しくなる「ルドスパス」。日常生活はもちろん、家族や友だちとのお出かけやアウトドア遊びなど、多彩なシーンで活躍している。
11月11日にシトロエンが発売した「ベルランゴ・サーフエディションbyリップカール」は、サーフィンにフォーカスした特別仕様車だ。
もともと車内スペースの大きさとアレンジの自在さが特徴のベルランゴは、助手席を前に倒せば最長で約2.7mの長尺物まで積むことができ、一部ロングボード、セミロングボード、ファンボードを車内に積んで移動可能。さらにリヤゲートはウインドウだけ開閉可能なのでユーティリティにすぐれていて、サーフシーンとの相性も良い。
サーフブランド「リップカール」とコラボした今回の特別仕様は、「ベルランゴSHINE」をベースに、ボディカラーは同モデル初となるグレーメタリックの「グリ・アルタンス」、アクセントカラーにゴールドを思わせるマットイエロー「リップカール・アルマイト・オーカー・カラー」を採用。このマットイエローは、サーフィンといえばお約束の砂浜と太陽の光をイメージしたという。
ボディサイドには波をイメージした「リップカール」のブランドロゴを描くとともに、リヤのクオーターガラスにも小さく「リップカール」ロゴを配している。
インテリアにおいてもシートにイエローのラインを入れたほか、随所にイエローのアクセントを取り入れて仕上げている。