「ベルランゴ」初の「グリップコントロール」機能を搭載
さらに実用面でも大きなトピックがある。兄弟車の「プジョー・リフター」には以前から搭載されていたが、こちら「シトロエン・ベルランゴ」にはずっと用意されていなかった「グリップコントロール」機能だ。
ベルランゴは前輪駆動(FF)であるため、サーフィンの舞台である砂浜はもちろん、雪道やぬかるみといった悪路では走行に不安があるし、スタックして立ち往生する可能性もある。
「グリップコントロール」はトラクションコントロールの進化版ともいえる機能で、路面の状況に応じてさまざまなアルゴリズムを組み合わせ、パワートレインの出力特性やブレーキを統合制御するというもの。
ノーマルモード、スノーモード、マッド(ぬかるみ)モード、サンド(砂)モード、それにESCオフの5つのモードを備えている。たとえばサンドモードでは、空転し始めた側の駆動輪にブレーキをかけ、少しでもグリップのある側に駆動力を伝えて、砂地に埋もれないように制御してくれる。
FF車でありながらも、サーフィン、キャンプ、スキーやスノーボードといったアウトドア活動で、悪路を移動する際の安心感を増してくれるというわけだ。
■シトロエン・ベルランゴ「SURF EDITION by RIP CURL」主要諸元
〇全長×全幅×全高:4405mm×1850mm×1850mm
〇ホイールベース:2785mm
〇最低地上高:160mm
〇最小回転半径:5.6m
〇車両重量:1590kg
〇乗車定員:5名
〇エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
〇総排気量:1498cc
〇最高出力:96kW(130ps)/3750rpm
〇最大トルク:300N・m/1750mm
〇トランスミッション:8速AT
〇燃料消費率(WLTCモード):18.0km/L
〇サスペンション 前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム
〇ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク
〇タイヤ 前・後:205/60R16
〇車両本体価格:364万9000円