盗難被害増の社会状況にオーナーの心労いかばかりか
それと同時に「盗まれた」という絶版車オーナーのSNSへの投稿もよく見かけるようになっている。こういった状況もあり、盗難を警戒する長年の絶版車オーナーたちも悲鳴を上げることになっているのだ。
というのも、これまではそれほど真剣に盗難対策をしていなかったオーナーが、今回の事態に対して急に追加の施錠をしたり盗難対策を進めなければならなくなってきたというのだ。この価格上昇につられて「出来心でつい……」といった盗難ではなく、最初から盗む気で盗難を行っている輩が多くなっているのだから。
とはいえ、急騰している販売価格に対して、買取価格はそれほど上乗せされていないという情報もある。盗んでまで転売したとしても利幅は良いとは言えないので、軽はずみな行為は控えていただきたいというのが本音のところだろう。
絶版車だけに新しい車両が供給されることもなく、この中古車価格の高騰はしばらく落ち着かないように見える。オーナーの心労の日々はしばらくは続きそうだ。