クラシック、SUVなども積極的に展開
このほかにもクラシックカー関連のパーツ、チューニング、レストレーション系や、SUV関連、アウトドア関連、空冷フォルクスワーゲンに関するものなど、多くの展示で賑わっていた。いずれもアメリカンならではのカーライフ・スタイルをベースにした提案が多く、ことごとくアメリカの豊かさを感じるものであった。
とくにSUVに関しては、さすがトラックの国といってもいいような具体的な提案が多く、そのいずれもがサイズ感としては、もはや日本では3t車に匹敵するような大型SUVなのだから、実際のその迫力は半端ない。しかしながら、それが高価かというとそれほどでもないのだから、アメリカという国はそもそもカーファンも商売も、すべてその分母が違うことを目の当たりしたのでした。
アウトドア関連で、筆者が目を留めたのは、「ヒッチホテル」という折り畳み式のキャンピング・トレーラー。牽引時や収納時はコンパクトなサイズに収めることができるので、これなら日本の狭い自宅の駐車スペースにも置けるだろうし、はたまた狭い道での移動も面倒にならないはずだ。
いざ目的地に着いたらさっと引き延ばすだけで、ふたり、あるいは子ども連れの家族でも仲良く添い寝するには十分な空間が出現するのだから、これは便利だ。
最後に、今年の「SEMAショー」も盛大にとり行われた。事情通の話ではここ数年、いわゆる「SEMAらしい」クルマが減り、コロナ禍もあって中国・東南アジア系の来場者が減ったのだそうだ。
とはいえ、むしろ会場内は適度な混みぐあい(それでも結構な来場者数だったが)で見やすく、さらに、想像をはるかに超える会場の規模と出展数、展示内容に圧倒されっぱなしで、実態経済の活況を伴なった今のアメリカの勢いを感じたのだった。