オーテックシリーズ
そして日産車をベースに特装車やカスタマイズカーを手掛けるオーテックからも、多くのモデルが登場していました。まず1996年に登場したのがタンゴです。
クラシカルな雰囲気とスポーティな印象を併せ持つ専用のエクステリアパーツが装着されていて、ヨーロピアンホットハッチを思わせるモデルに仕上がっていました。
そんなタンゴとは打って変わって、1997年に登場したボレロは思い切りレトロさを意識したエレガントなエクステリアパーツを装着。内装も木目調パネルやベージュのシートが与えられ、トータルコーディネートが施されていました。 そして1998年に登場したのがルンバ。タンゴと同じようにクラシカルでエレガントな印象を持ちつつも、少しアクの弱めな横長のグリルを装備。方向性は近くてもタンゴとは違った印象を受けるモデルでした。
オーテックジャパンが手掛けた2代目マーチラストのモデルとして、2000年に登場したのがポルカでした。
今までのモデルと同じように、レトロさを感じるエクステリアパーツが装備されているのはもちろんですが、注目したいのはインテリア。チェック柄の専用シートとドアトリムが装備されていて、見ていて楽しい、乗っても楽しいモデルに仕上がっています。
光岡ビュート
レトロでエレガント、そんなマーチを作っていたのはオーテックジャパンだけではありません。光岡自動車がマーチをベースに製造していたビュートは(現在も現行マーチをベースに販売中)、もっともクラシカルなエクステリアを身にまとったマーチでした。
ボディラインに大幅な変更が加えられているのはもちろんですが、セダンやカブリオレ、ロードスターなどといった多くのボディバリエーションを誇っていた点も独自のポイントと言えます。
トミーカイラ
スーパーターボがあった初代や、ニスモチューンや12SRがあった3代目と比べるとどこかスポーティさが薄い印象となってしまう2代目マーチですが、スポーツを全面に押し出したモデルもありました。それがトミーカイラから送り出されたm13です。冷却効率を意識した専用のエアロパーツを装備し、見た目がばっちり決まっているのはもちろん、専用の足まわりやエンジンのファインチューニングまで行われていました。
まとめ
多くの派生モデルが登場した2代目マーチ。それは3冠を実現したベース車の高い実力があったからこそとも言えるでしょう。こんなにロングセラーで多くのジャンルから愛されるモデルは希少な存在です。