走りの味付けは両社らしさが際立っていること間違いなし
というように、bZ4Xとソルテラはおもにフロントフェイス、ステアリングデザインに違い、独自性があるだけだ。だがしかし、現時点で未試乗のため確定的なことは言えないものの、トヨタ86とスバルBRZがそうであるように、走りのテイストにそれぞれの味付けが施されているはず。両車の選択は、トヨタびいき、スバルびいきを別にすれば、ちょっとしたデザイン違いとその走りのテイストに集約されると思える。
もっとも、両車ともにBEVだけに自宅に充電設備が必要で、電欠の心配から逃れることはできない。駆動方式によって実質、300〜400kmの一充電走行距離のはずで、その点、三菱アウトランダーPHEVのようなプラグインHVのSUVは発電機能を持つエンジンが搭載されるため、ガソリンが入っている限りは走り続けられる(新型アウトランダーPHEVは電気とガソリンで最大1000km走れるという/開発陣談)。
日常はEVで、高速走行はHVで走れる、充電をことさら気にしなくていい、極めてEVに近い、BEVとHVのいいとこ取りの電動車とも言える。アウトドアでAC100V/1500Wコンセントを使うような場面では、より安心である。bZ4Xとソルテラの登場で、ますますSUV選びに悩むのではないだろうか。