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「ラリージャパン2022」開催への布石! 地元パワー結集の「フォーラムエイト セントラルラリー2021」開催

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TEXT: 青山義明(AOYAMA Yoshiaki)  PHOTO: 青山義明/Rally Japan

2年ぶりのセントラルラリー開催

 11月12日(金)~14日(日)の2日間にわたって、「フォーラムエイト セントラルラリー2021」が、愛知・岐阜の両県で開催された。セントラルラリー愛知・岐阜といえば、2019年にラリージャパンのプレイベント的に開催されたものだが、ラリージャパンはその後2年連続での不開催となってしまった。今回は、2022年に開催されるWRC世界ラリー選手権第13戦「フォーラムエイト・ラリージャパン」に向けて、地元の盛り上げも兼ねての開催となった。

トヨタGRヤリスGT4ラリー

WRC戦開催に向けイベント地域での足固め

 この一戦は、選手権のないノンタイトル戦だが、先日2021年シーズンが終了した全日本ラリー選手権に出場しているトップドライバーが軒並み顔をそろえ、さらにTOYOTA GAZOO Racingラリーチャレンジに出場している選手なども参戦。また昨年同時期にこの周辺で開催となったACCR(アルペンクラシックカーラリー)の車両もこれに参戦となり、全日本ラリーで活躍しているシュコダ・ファビアR5やトヨタGT86 CS-R3といった専用車両からクラシックカーまで、じつにバラエティ豊かな61台が集結した。

スバルWRX STI 前回モリコロパークに置かれていた拠点は、愛知県豊田市にある「豊田スタジアム」に変わって、サービスパークやヘッドクオーターが置かれ、ここをベースに2日間の競技が行われた。同時にこのスタジアムでは「とよたクルマフェスタ」も開催され、開催地域の物販・展示ブースが並び、さらにサービスパークが開放され、イベントを盛り上げた。

シュコダ・ファビアR5

 このセントラルラリー2021では、2日間の日程で12本のSS(スペシャルステージ)が用意された。13日のレグ1では、当初7本のSSが予定(46.59km)されていたが、安全確保を理由にSS7がキャンセルに。レグ2(14日)は予定通り5本のSSとなった。

奴田原選手のトヨタGRヤリス 今季の全日本ラリー選手権でタイトルを獲得しているTOYOTA GAZOO Racingの勝田範彦/木村裕介組(トヨタGRヤリスGT4ラリー)がレグ1トップ。7.7秒差で2番手につけた新井大輝/小坂典嵩組(スバルWRX STI)に一時は詰められる場面もあったが、最終的には10.9秒差をつけた勝田組が見事優勝を飾った。3位には福永修/齊田美早子組(シュコダ・ファビアR5)が入った。前回は哀川翔選手のコ・ドライバーとして参戦し、今回セントラルラリーにドライバーとしては初参戦となった奴田原文雄選手は、レグ1でリタイアを喫してしまっている。

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