秋とは違う設営&火の準備
グローブ
テントのフレーム、ファニチャー、焚き火台、薪つかみなどキャンプギアは金属製のものが多く、触れると指先が冷えてしまう。設営時は薄くてもいいので作業しやすいグローブを着用しよう。
マッチ・寒冷地用燃料
自動着火装置付きのバーナーを使っていると、それが当たり前になってマッチを忘れがちだ。けれどバーナーに搭載されている自動着火装置は電子式で、気温が低いとうまく火花が飛ばず、点火できないことも。
マッチやメタルマッチ、フリント式ライターを用意して備えておこう。もちろん、バーナー、ランタンの燃料は寒冷地用を、夏より1本多く用意することも忘れずに。
ゴム手袋
給湯器のない炊事棟では、食器洗いが苦行のように感じるものだ。中〜厚手のゴム手袋があれば冷たい水に触れても辛さを抑えられる。
肌を濡らさないウエア術
ウールのインナー・靴下
汗によってインナーが湿気を帯びると、体が冷える原因となる。ウールは天然の吸湿発熱素材で、化繊の吸湿発熱素材とは違ってじっとしていてもあたたかい、高い調湿効果が特徴だ。運動量がそれほど多くないキャンプでは、ウールのインナーと靴下で備えておきたい。
防水ポンチョ・レインウエア
たっぷり空気を含むダウンウエアでも、濡れるとぺしゃんこになって保温効果が低減してしまう。設営時はもちろん、炊事棟やトイレまでの少しの距離でも雨や雪で濡れないようにしよう。タープやシェルターの下で過ごすことが多いなら、脱ぎ着が楽な防水ポンチョが便利だ。
なお、眠るときに寒いとレインウエアやジャケットのまま寝袋に潜り込む人がいるようだが、これでは寝袋の中綿がなかなか温まらず寒いまま。眠るときはインナーや中間着で寝袋へ入りたい。
ニットキャップ・ネックウォーマー
ニットキャップとネックウォーマーは、セーターを1枚追加したのと同じくらい防寒効果が高い。寝るときにも使えるので忘れず持っていこう。
行き帰りにも備えよう
タイヤチェーン
スタッドレスでも万全ではない。傾斜がきついと登りきれない場合があるので、スタッドレスに履き替えていてもタイヤチェーンを用意しておきたい。簡単装着が謳い文句のチェーンであっても、説明書がわかりにくくてうまく取り付けられないことがあるし、何度か使ったことがあっても劣化してフックやゴムが破損しているかもしれない。出かける前に装着の練習を忘れずに行いたい。
スコップ・脱出マット
これからの季節は雪中キャンプの予定ではなくても、天候が急変して夜の間に雪が降り積もってしまうことがある。念のため、スコップと脱出マットを常備しておこう。