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R33GT-Rはなぜ不人気だったのか?「偉大すぎた初代」のせいで泣かず飛ばずの「2代目スポーツカー」3選+α

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TEXT: 藤田竜太(FUJITA Ryuta)  PHOTO: 日産自動車/本田技研工業/Auto Messe Web

ホンダNSX

 2022年を持って生産終了と発表された2代目NSX。ミッドシップに3.5LV型6気筒ガソリンエンジンを搭載し、さらに3基のモーターを加えたハイブリッドシステムSPORT HYBRID SH-AWDを採用。

2代目NSXのスタイリングイメージ

 合計で581psを誇る、「新時代のスーパースポーツ体験」(New Sports Experience)という触れ込みで登場したにもかかわらず、販売面では鳴かず飛ばず……。2021年夏の時点で生産台数は2558台。日本国内では464台しか売れていない。

 ここまで不人気だったのは、ホンダのスーパースポーツといいつつ、設計・開発・製造はすべてアメリカで、ちっとも国産らしさ、ホンダらしさが感じられなかったのも理由のひとつだろう。また、2400万円という強気の価格もあるはず。

2代目NSXのリヤビュー

 2代目NSXの発売前年から復帰した、ホンダの第4期F1参戦で、第2期マクラーレンとのジョイント時代、2015年~2018年が大低迷。パワー不足+信頼性不足で、まったくイメージアップにつながらなかったダメージも大きい。

 さらにいえば、わかりやすい対抗馬、ライバルがいなかったのも不運のひとつ。同じ価格帯、同じコンセプトの他社のクルマがあれば、それと比較し、「NSXはここが優れている」と言えたのかもしれない。だが、そうしたセールスポイントも直接のライバルもいなかったので、浮いた存在になった感は否めない。正直、スタイリングもスーパーカーらしい華々しさに欠けるし、全体的に中途半端。

 F1参戦もそうだが、ハイエンドのスポーツカーは継続して作り続け、そのブランドを高めていく努力が必要。いまのホンダにはそうした土性骨の強さ、腹が据わっている感じがみられないので、ホンダファンも盛り上がりきれないのが現状なのでは?

まとめ:攻めるのは3代目でもいいのでは?

 ほかにもマツダのロードスター(NB)などは、2代目として苦戦した例だが、2代目はやっぱり難しい。初代は、「こんなクルマを待っていた!」と歓迎される流れがあるし、同じ血統で比較されることはない。

2代目ロードスター

 しかし、2代目はどうしても初代との比較になり、「俺たちが欲しかったのはこんな●●ではなかった……」といわれがち。2代目は下手に個性を出そうとせず、とにかくキープオンに徹し、冒険するなら3代目、というのがベストかもしれない。音楽でもクルマでも、ファンというのは同じものを求めてやまない人種なのだから。

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  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • 藤田竜太(FUJITA Ryuta)
  • モータリング ライター。現在の愛車:日産スカイラインGT-R(R32)/ユーノス・ロードスター(NA6)。物心が付いたときからクルマ好き。小・中学生時代はラジコンに夢中になり、大学3年生から自動車専門誌の編集部に出入りして、そのまま編集部に就職。20代半ばで、編集部を“卒業”し、モータリング ライターとして独立。90年代は積極的にレースに参戦し、入賞経験多数。特技は、少林寺拳法。
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