ロクサンに負けない存在感へいざなうリアルカーボンを配したプレミアムモデル
W463からW463A、さらにはAMG G63も手掛けるGクラスのエキスパートであるゲレンデヴァーゲンファクトリー。そんな彼らがいよいよ現行W463Aの標準グレード用ボディキットに着手した。最大のトピックスは、リアルカーボンのポイント使いだ。
初出:オンリーメルセデス Vol.204 8月号(一部加筆・修正)
スポーティなボディキット×自慢の足まわりで精悍に
ゲレンデヴァーゲンファクトリーが新たにプロデュースしたのは、550と400d、350dに対応できるボディキット。とくに350dは人気のグレードなだけに、その登場を心待ちにしていたファンも決して少なくないはずだ。とは言え憧れの存在は、やっぱりG63でもあるわけで。でも、だからこそ彼らはその姿をトレースするのではなく、G63に負けないデザインを具現化することにこだわったそうだ。
キーワードは、リアルカーボン。例えばフロントであれば、立体で描かれたボトムのAライン部分が綾織りのカーボンで、アグレッシブな造形に相応しい躍動感を引き上げてくれる。例えばリヤであれば、スキッドプレート風のパートがリアルカーボン。あえてフルでカーボン化するのではなく、さらりと部分的にカーボンを取り入れることで、G63に負けないプレミアム性も演出している。
このポイントカーボンが功を奏して、G63とはひと味違うのだが、G63風味なテイストにも見えるというのがこのボディキットの魅力。文句なしにスポーティで、じつに精悍だ。
ちなみに足まわりはオリジナルのGFサスペンション。高速走行時の安定感が増し、突き上げ感のない上質な乗り心地を実現できるのがその特徴だ。足もとに23インチのBCフォージド+リヤウイングで車両の高さは40mmアップとなっているが、その分このサスペンションで30mmのローダウンが果たせるため、デモカーの高さは合計で10mmアップの状態。これなら高さ制限が2100mmの立体駐車場でも進入が可能となる。街乗りでの実用性に配慮されているのもアドバンテージだ。
こだわりの各部ディテールをチェック!
適度な量感を備えたハーフスポイラー形状を採用。エッジの効いたボトムのAライン部がリアルカーボンとなっているため、G63風味も薫り立つ。均一点灯のLEDも付属だ。
リヤもワイドで、エッジの立ったスポーティな造形。センターボトムのスキッドプレート風デザインがGクラスらしい雰囲気で、しかもリアルカーボン。全モデルに対応可能。
ゲレンデヴァーゲンファクトリーでは現車合わせでのコーディングにも対応。スピードメーターが280km/hスケールとなり、ナビの起動画面にはAMGのロゴが表示されるようにもできる。
軽く跳ね上げた形状で、スポーティさをさらりと後押ししてくれるルーフスポイラー。天面ではなく、下から見える底面部がリアルカーボンとなっているのもカッコいい。
背面タイヤを取り外した際に、残る跡を目隠しするのにも役立つリヤゲートスポイラー。ここはもちろんリアルカーボン。ウイング風な形状を採用している。
ホイールはBCフォージドのHCL20。23インチの迫力サイズだが、Gクラスにはこれくらいがジャスト。足まわりは鉄板のGFサスペンションを装着する。