まずはアクセサリー用品の販売事業からスタート
WRCやダカールラリーを通じて三菱のモータースポーツを盛り上げてきた「ラリーアート」。2010年にほとんどの業務を終了していたが、今年5月にブランドの復活が予告されていた。
そしてついに11月30日、三菱は「ラリーアート」ブランド復活第一弾として、「トライトン」と「パジェロスポーツ」の2モデルに特別仕様車「ラリーアート」を設定すると発表した。
ともに往年のラリーアートを彷彿させるサイドデカールとラリーアートのロゴ入りマッドフラップを装着。さらにフロントグリルとアルミホイールをブラックで統一し、標準モデルと差別化している。
このラリーアート特別仕様車は12月1日からタイ・バンコクで開催されている「第38回タイランド・インターナショナル・モーター・エキスポ2021」にて展示され、同時に販売開始。
新生ラリーアートは、かつてのブランドイメージを継承しながら、まずはアクセサリー用品の販売事業を中心に展開していくとのことだ。
タイ生産のグローバル戦略ピックアップ「トライトン」
新生ラリーアートの看板を担う1台目は、タイで生産されている1tピックアップトラックの「トライトン」。東南アジア、オセアニア、中東、アフリカ、中南米、欧州に広く販売されている、三菱にとっての世界戦略車だ。
「トライトン・ラリーアート」はクラブキャブもしくはダブルキャブのローライダー仕様をベースに、上記の共通装備に加えて、レッドのフロントバンパー・ガーニッシュ、ベッドライナーにラリーアートロゴをあしらっている。ボディカラーはホワイト×ブラックルーフのツートーンと、ブラックの2種類が用意される。
ミッドサイズSUV「パジェロスポーツ」、UKでは「ショーグンスポーツ」
「パジェロ」の名を継ぐSUV「パジェロスポーツ」もタイで生産されるほか、インドネシア、ロシア、バングラデシュなどでも生産され、グローバルに展開しているモデル。イギリスでは「ショーグンスポーツ」の名で販売されていたりする。
こちらはフロントとリヤアンダーガーニッシュにラリーアートのロゴをあしらい、ツートーンのモデルにはブラックのフェンダーアーチモールディングも装備。ルーフレール、シャークフィンアンテナ、テールゲートスポイラーも奢って、アグレッシブでスポーティな印象としている。ボディカラーは白黒ツートーンとブラックの2色。
三菱自動車の加藤隆雄社長は「三菱自動車、そしてラリーアートファンのみなさまへ、ラリーアートブランドの新しい商品をお届けできることをとても嬉しく感じております。このラリーアート復活第1弾となる特別仕様車に続き、魅力的なラリーアート商品を順次投入し、さらにはこのブランドのスピリットを感じられるような活動を検討しておりますので、新生ラリーアートにどうぞご期待ください」と語っている。