当時の人気を知る人たちにアピールすることが大事
こうしたイベントが開催されるほど、いまやアメリカは日系旧車カルチャーブームだ。背景には当然、旧車の輸入緩和策である“25年ルール”の恩恵もある。
つまり、インテグラがアメリカでアキュラとして復活するには、今がベストタイミングだと言えるだろう。実際、若い世代はもちろんのこと、90年代末の日系チューニングカーブームをリアルタイムで知る40~50代にとっても、新型アキュラインテグラはセカンドカーやサードカーとして、ぜひ欲しくなる1台になりそうだ。
こうしたアメリカの社会状況を踏まえると、タイプRという尖った存在が必要になるかどうかは、新型インテグラの販売実数がかなり増えた段階で検討されると考えるのが筋だろう。また、アキュラありきの新型インテグラという文脈から見れば、日本でホンダとして逆輸入する発想は難しく感じる。
ただし、日本では現行と先代のシビックがタイプRのみならず、通常モデルでも6速MT車が若い世代から支持されているといった実績があるなか、ユーザーや販売店から「ぜひ、日本にもインテグラを!」という声が高まれば、もしかすると……、があるかもしれない。