10代目シビックを中心としたオーナーズクラブの全国オフ会に潜入
ワイルドスピードでの国産スポーツカー旋風が巻き起こる前から、スポーツコンパクトやライスロケットなどの代名詞としてUSで人気を博していたシビック。そのころの代(4代目EF型、5代目はEG型)から、およそ20年近く経過してリリースされた10代目のFC1/FK7/FK8シビックを中心としたオーナーズクラブ、『10th Civic Owner’s Club』が11月13日、栃木県・ツインリンクもてぎにて全国オフを開催したので伺ってみた。
新型だけでなく歴代モデルも来場
会場には10代目のセダン・ハッチバック・タイプRだけでなく、FK2、FN2、EP3などの歴代シビックも来場。ボディタイプやカラード別に分けられた会場は、ホンダ好きには堪らない雰囲気に包まれていた。
駐車場から会場まで歩いていると、イベントを楽しまれていたファミリーの小さなお子さんが、「シビックばっかりがいっぱいいたねー、いろんな色のシビックがあったよー♪」と、やや興奮気味にパパに話しかけていたのが印象的だった。
コロナ禍のため、全国オフは2年の延期を経て開催
「10th Civic Owner’s Club」は、2017年12月にSNS内のグループとして発足。会員の対象のメインは10代目シビック(セダン・ハッチバック・タイプR)を所有するオーナーで構成しており、2021年8月現在の会員数は1000名を越すほどのビッグクラブに成長している(10代目以外のシビックオーナーのイベント参加ももちろん可能)。
クラブは2018年より、神奈川、千葉、中部などの各エリアでの小規模のミーティングや愛知や長野などで全国オフを精力的に開催。2019年以降も盛り上げようと計画はしたが、コロナ禍の影響により全国オフは中止を余儀なくされた。ただしSNS上や各エリアでは引き続き交流を深め、今回2年以上の間を設けて全国オフを開催するに至ったのだ。
会場内には11代目のFL型“爽快シビック”も展示
会場にはオーナーのエントリー車両だけではなく、ブリッツやスプーン、M-TECなどの人気のチューンドブランドが出展。他ほかにも本田技研工業からは、現行型となる11代目のシビックや10代目シビックタイプRリミテッドエディション(鈴鹿サーキットタイムアタック車)なども展示。
さらに会場のお隣にはホンダの歴史がわかる『ホンダ コレクションホール』もあるので、1Dayイベントとしては十分なほど楽しめるオフ会になっている。
スポーツ系ゆえに!? スポークホイールが圧倒的人気!
ユーザー車両を見てみると、外装はバンパータイプのエアロではなく、ハーフまたはフラップタイプを装着するオーナーが多く、ホイールも軽さや変更したキャリパーやローターを見せるためのスポークデザインの人気が高い。カラードはブラックやガンメタなどの落ち着いたモノが多いのが窺える。
こちらのFK7型のハッチバックは、アイライン状のフロントガーニッシュや後期化したフォグガーニッシュなどに差し色としてレッドを挿入。ホイールはレイズ・グラムライツ57FXZの18インチを装着。US純正のサイドマーカーやドアロアガーニッシュを入れるなど、さりげないUS化で違いを演出している。
一見してシンプルなシルバーボディのFK7ハッチバックの外装は、無限のフロントアンダースポイラーを装着。そのシンプルなスタイルとは裏腹に、ブリッツのスロコンやECUはHKSフラッシュエディター(SA浜松仕様)、ボディ補強もタワーバーやパワーブレース(センター&リヤメンバーなど)各所をクスコで固めて走りを楽しんでいる模様。
ブリッツのフロントスポイラーを装着したタイプR(FK8)は、ホイールもヨコハマ・アドバンレーシングTC-4でスポーティな味付け。USDMを意識したサイドマーカーやテールレンズをUS純正に交換するなど、走りとオシャレをクールにキメている。
本庄サーキットを走っている、というこちらのFK7は、ECUやフロントパイプ&マフラーを変更。エアロキットも無限を装着してスポーティなイメージを演出する。ホイールは熱い走りに適したエンケイのPF01を装着している。
オフ会では、ユーザー交流のほかにも、出展していたシュアラスターの洗車教室や協賛企業による抽選会(ビンゴ大会)なども催され、大いに盛り上がっていた。今後もこのような楽しいイベントやオフ会などが安心して開催できる環境になるよう、コロナ禍の完全終息を願うばかりだ。