サーキット再デビューに向けての参加者の広がり
ほかにはない特色あるスクールなのだが、障がい者だけでなく健常者も参加が可能。ただ障がい者については、これまでは基本的には青木選手のような下肢障がいを持つドライバーを対象としてきた。今回初参加となったのが、国寄隆祐さん。双極性障がいという精神疾患を持つ参加者である。
以前はAライセンスまで所持していた国寄さんだが、この病気を機に一度はライセンスを返却。現在はJAFのメディカル部門との確認を経て、条件付きのBライセンスの発給を受けている。精神安定剤の服用や過度な負担は避けるようにすることで生活を安定させており、このライセンスに関しても立て直しを図り、ライセンスの再取得も視野に、今回試しに参加をしてみたという。
走行を終えて国寄さんは「久しぶりのレーシングコースということで、1本目は緊張してしまっていましたが、2本目からは少し心にも余裕が出てきて、ブレーキングポイントとかライン取りとか、周回を重ねていき、もっとうまく走れるように考えながら走行することができました。少し昔の感覚が戻ってきて楽しかったです。このスクールがサーキット再デビューの良いきっかけになりました。次は普通の走行会に参加したいです」とコメントしてくれた。