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まさに「走る博物館」! 100台以上のクラシックカーが東京で「知的なモータースポーツ」を楽しむ! その醍醐味とは

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TEXT: 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)  PHOTO: 高桑秀典/Automesseweb編集部 米澤 徹

都内の観光名所を巡るコース設定も人気のひとつ

 1920年式のブガッティT13ブレシアをはじめとする戦前車から、1992年式のロータス・エランM100までの昨今の名車が都内を疾走した。 例年よりも走行距離が長かった今年は、汐留イタリア街、銀座、神田明神、上野寛永寺、今戸神社、柳橋、レインボーブリッジ、三田、西麻布、南青山、霞ヶ関、飯倉、赤羽橋、芝公園を通過し、ふたたび汐留イタリア街に戻ってくるというルートだった。COPPA DI TOKYO

 前半は川や運河が多く、かつて江戸が水の都であったことを偲ばせるルートで、レインボーブリッジを西進してからは、江戸が坂の町であったことを偲ばせるルートだった。COPPA DI TOKYO

 具体的に説明すると、乃木坂のトンネルを越え、日枝神社に突き当たり、左カーブを抜けていった先にある坂道が難所で、ここの頂点部分にある信号の坂道発進がツラかった。また、増上寺の前も通過したが、イベントのパンフレットによると、上野寛永寺と増上寺は対を成す徳川の菩提寺で、日枝神社は江戸城の表鬼門である神田明神と対を成す裏鬼門に位置しているという。COPPA DI TOKYO

 そのようなステキなルート設定になっている点も、コッパ ディ 東京が毎回、大盛況になっている理由のひとつなのであった。

初めてのラリーイベントとして最適

 昨年は11月22日に都内でのツーリングをシンプルに楽しむ内容と、11月23日に都内でのツーリングおよびPC競技を楽しむ内容で開催された。都内でのツーリングを楽しむバージョンが設定されたことで、より気軽にヒストリックカーラリーを楽しめるようになった。

 今年は11月23日の1Dayで、PC競技があるほうのコッパ ディ 東京のみが実施されたこともあり、参加希望者がとくに多かったことをお伝えしておきたい。COPPA DI TOKYO

 都内でのツーリングおよびPC競技を楽しむ内容……という文字を見ると腰が引けてしまうかもしれないが、何も難しいことはない。初めてのラリーイベントとして最適なので、まだ参加したことがないというヒストリックカーオーナーは気軽にエントリーしてみるといいだろう。COPPA DI TOKYO

 記念品をたくさんいただけること、珍しいクルマと連なって走れる瞬間があることも、コッパ ディ 東京の魅力である。

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  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 高桑秀典(TAKAKUWA Hidenori)
  • 本業はフリーランスのライター兼エディター。1998年に買ったアルファ ロメオGT1600ジュニア(通称:水色号)を現在も愛用しており、すでに総走行距離が30万8000kmオーバーとなっている(2022年4月中旬現在)。クラシックカーラリーに水色号で参戦取材することがライフワーク(?)となっており、群馬をホームタウンとして開催されている「スプレンドーレ」では、柴犬を“ワン・コドライバー”、秋田犬を総監督として挑んでいる。全国各地に水色号でお邪魔しているので、これからも走行距離が順調に伸びる予定。
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