放置違反が明かしている解せない交通事情
第3位となっているのは放置違反金納付命令で、これは駐車違反と同じようなものと考えていいだろう。放置違反にしても駐車違反にしても、駐車場にクルマを入れれば取り締まりは避けられるのだが、それができない状況のときに取り締まりが行われてしまう。
たとえば、取引先にどうしても荷物を届けなくてはいけないときに、駐車場が空いてない。やむを得ず路上にクルマを止めて荷物を届けても違反は違反で、取り締まる側はやむ得ないとは思ってくれない。
都市部では駐車場不足が深刻であるのに、これを一概に取り締まるのはおかしい。駐車場が空いているのに路上駐車したクルマが取り締まられるのはわかるが、やむを得ずという事態は考慮すべきではないのか。また、運転手が乗っていれば取り締まり対象にならないというのも変な話、都内などではロケバスやハイヤーがエンジン掛けっぱなしで止めているが取り締まりにあっているのを見たことはない。
避けられる違反で失いたくはない「時間と金」
そのほか、取り締まり件数が多いのは通行禁止や信号無視、シートベルト、携帯電話の使用などだ。通行禁止というのはスクールゾーンを走行してしまったりということだろう。いずれの違反も注意していれば避けられるものだ。
違反をして、その対応で失う時間、免許更新時に加算される時間、違反金として失う金額、などなどを考えれば違反をしないのが最終的には収支はプラスになるはず。結局のところ、そう考えて運転するのが一番賢いということなのだ。