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初心者にはオススメできない? 過酷な「冬キャンプ」を避けるべき5つの理由

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/写真AC

冬キャンプをオススメしない理由03:結露のトラブルに対応できる知恵が必要

 気温の低い冬のキャンプではテントの中と外気の寒暖差が大きくなり、その影響を受けて発生するのが結露である。テントの中に発生した結露で衣服やシュラフを濡らしてしまい、冷たい思いをしないためにも結露対策は欠かせない。結露で濡れたテント

 防水のスタッフバッグを利用して衣類が濡れるのを防ぐとともに不要なアイテムをクルマの中に入れておくことも必要になる。就寝時はシュラフに防水カバー(シュラフカバー)を取り付けるなど、冬キャンプならではの知恵も必要だ。冬キャンプは結露が発生しやすく、キャンプ後には濡れたテントやタープを十分に乾燥させてから収納しなければならない。この作業を怠るとカビや素材劣化にもつながり、次のキャンプではカビ臭いテントで寝ることになる。

冬キャンプをオススメしない理由04:寒さによるギアの性能低下と凍結のトラブル

 キャンプ初心者の場合、利便性の高さからLPガス(CB缶/OD缶)を使ったコンロやバーナー、ランタンを使う人も多いはずだ。しかし、気温が低い冬はガス圧が上がらず、出力の低下により通常時の火力が発揮できなくなる。SOTOシングルバーナー

 冬キャンプでは登山用として使用される寒冷地仕様のハイパーガスを用意するか、通常のCB缶やOD缶を使う場合にはカバーを装着するなどの工夫が必要になる。氷点下まで気温が下がるキャンプ場では水が凍ることもあり、クルマの中に保管するなどの工夫が必要だ。飲料水

 同様に水分の多い食材や缶ビール、清涼飲料水も同様に凍結しないように保管場所を確保しなければならない。逆に冷やすためではなく、凍結しないようにクーラーボックスを使うのも賢い知恵となる。

冬キャンプをオススメしない理由05:キャンプ場への往復では凍結路面に注意せよ!

 キャンプ場は人里離れた場所にあるのが当たり前。都心部とは異なり夜間には気温が氷点下になることも多く、路面が凍結していることも少なくない。そのため、キャンプ場へのドライブではスリップ事故を起こさないよう慎重な運転を心掛けてほしい。路面凍結

 とくに夜間の走行時には雪や雨が降っていなくても気温が下がる場所では路面が凍結することも多く、橋やトンネルの出入り口、日陰になる山道などは路面が凍りやすいので注意が必要だ。また、冬キャンプでは急な降雪に備えてスタッドレスタイヤへの交換やチェーンを用意しておくべし。

まとめ:冬シーズンはイメトレと知識向上に励み、春の快適キャンプを目指すべし!

 キャンプ初心者にとって冬キャンプへの挑戦は乗り越えなければならない壁が多いことを理解していただけだろうか。冬キャンプは「キャンプ場が空いている」、「景色が良い」などメリットも多いが、その恩恵は経験を積み重ねた先に残しておいても遅くはない。雪中キャンプ

 過酷な冬キャンプで「二度とキャンプはしたくない」とネガティブな思考になるよりも、冬シーズンはキャンプ道具のメンテナンスやイメージトレーニングに勤しみ、テントの組み立てトレーニングやキャンプギアの使い方をマスターする時間に当てることが懸命だ。気温が上がり花々が咲き誇る春キャンプを想像し、暖かい部屋で妄想を膨らませる時間も悪くない。

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