サーキットで走行テストしてセッティングを探る
そしていよいよコースインだ。本庄サーキットの一般スポーツ走行枠を利用して、走行チェックを行った。
何周かレーシング速度で走行してタイヤに熱が加わると、タイヤの内圧は変化する。走行ごとにチェックして、数値を変更しながらベストを探していくのだ。また、タイム測定もクルマの走りを数値として判断をする大切な材料となる。川田さんが計測から空気圧調整までをしてくれた。こうした仲間たちのサポートは、とてもありがたい。
現在、本庄サーキットを管理している中島さんは、日本国内トップカテゴリー「F3000」のオーガナイザーも務めていた方。もちろん篠田さんとも旧知の仲で、真剣な眼差しで見守りアドバイスを送る。そして、「マッ◯なんて、乗れたもんじゃなかったよな〜」……など昔話にも花が咲く。それに聞き耳を立てる筆者であった(笑)。
この日は15分の走行枠を3回走行してテスト終了。立ち上がりでもっとスロットルを踏んでいきたいけど、後輪のトラクションのかかりが悪い。ちょっとリヤのサスペンションも固いようだという篠田さんの見解があった。
レース直前は念入りな最終整備と油脂類の交換
さて、いよいよレース本番まであと数日。整備は念入りに行う。些細なことでも、キチンとウマをかけて作業。ひとりで挟まれたら大変だから横着は禁物である。
リヤのサスペンションは調整式で、減衰力を一番弱い方へとダイヤル。レース当日の慣熟走行では、この仕様で様子を確認してもらうことにした。
エンジンオイルは、ここ数年はドイツの「リキモリ」を使用。鉱物油ながら高温時の熱による性能変化が少なく、体感的にもフィーリングが持続してくれるのがお気に入りのオイルだ。ノズル付きのボトルも注ぎやすくて気に入っている。
ブレーキフルードの交換も、ひとりのときは「ワンマンブリーダー」という便利工具を使うのだが、やはり確認しやすい方法が一番。最終チェック時も友人の川田さんが手伝ってくれた。
最後はピッカピカに磨き上げて、いざレースへ!
作業を終えると、檜舞台であるサーキット「袖ヶ浦フォレストレースウェイ」へ持ち込む愛車を綺麗にワックスがけ。シュアラスター最高峰の「マスターワークス」でジュリアをピカピカに磨き上げる。2種のクロスを使って拭き上げると、本当にボディの輝きに変化あり。まじでオススメだ。
倉庫のある埼玉県北部からサーキットのある千葉県までは、朝の渋滞などを考えると前日から入っていたほうが安心できる。トラックに3人乗り込んでの移動も遠足のようで、ちょっと楽しい。でも真ん中のシートはお尻が痛い(笑)。
夕方に到着したわれわれは、主催者スタッフに混じって翌日の本番の準備をお手伝い。さて、明日はレース本番、天気も良さそうだ!【続く】