ダイハツ・ミラ
NAのダイハツでいえばL275ミラ。以前は長いホイールベースのせいで曲がらない、背が高いので横転しやすいとも言われていたが、前述の東北660選手権でセッティングが煮詰められ、今となってはイチバン台数の多いマシンとなっている。長いホイールベースは高速コーナーで安定すると評価が逆転しており、足まわりのセットアップが進んで横転もほとんどなくなった。
2006~2018年と生産された期間が長いため中古車のタマ数は多く、余計な装備がなく走りに向いている廉価グレードは価格も激安。戦闘力/パーツの多さ/街乗りしやすさ/相場を総合的に考えれば、現時点でもっともコストパフォーマンスに優れたモデルといえるかもしれない。
ダイハツ・エッセ
最後は1代のみで終わってしまったが、根強い人気を誇るダイハツのエッセ。エンジンはL275ミラと同じKFでパワーやトルクは十分、そのうえホイールベースがL275より100㎜短く曲がりやすい特性だ。もうひとつ着目したいのはタイヤがボディの四隅にあり、オーバーハングが非常に短くハンドリングがクイックな点。
ジムカーナで無類の強さを誇った「GA2シティに運動性能が似ている」と話すドライバーもおり、高速サーキットもタイトコーナーが多いコースも得意という優等生なのだ。あとは参加したいイベントや自分のホームコースでどんなクルマが速いか、行きつけのプロショップが得意な車種はあるかなどを考慮し、モータースポーツを楽しむ相棒を選んでほしい。