12月22日発売で価格は94万3800円~137万9400円
1979年に初代がデビューしたスズキの軽自動車「アルト」は国内累計販売台数が526万台を数えるロングセラー商品だ。
12月10日に発表された新型9代目アルトは、内外装を一新して室内空間を拡大しつつ、最小回転半径は4.4m。パワートレインはNAガソリン仕様に加えてマイルドハイブリッド仕様も設定したのが最大のトピックだ。もちろん安全装備も充実させている。
マイルドハイブリッド搭載で燃費は軽トップの27.7km/Lを達成
9代目アルトのパワートレインは、660cc直列3気筒DOHCのNAエンジンに「エネチャージ」を組み合わせた仕様に加えて、アルトとして初めて「マイルドハイブリッド」仕様が導入される。マイルドハイブリッド車はWLTCモードで27.7km/Lという、軽自動車トップの燃費を達成しているのがアピールポイント。ともにトランスミッションはCVTのみで、各グレードにFFと4WDが設定される。
また、夜間の歩行者も検知できるステレオカメラ方式の衝突被害軽減ブレーキ「デュアルカメラブレーキサポート」をはじめ、誤発進抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシスト、後退時ブレーキサポート、広報誤発進抑制機能といった、予防安全技術「スズキ・セーフティサポート」を全車に標準装備。さらに6エアバッグも全車に標準装備して、安全面を大幅にアップデートしている。
楕円のモチーフを取り入れた外観、ボディカラーは12種類
フロントマスクは先の8代目のデザインを継承しつつ、親しみやすさを演出するために、丸みを帯びた柔らかなフォルムのなかに楕円形のモチーフを取り入れ、小さなボディでも安心感のある立体的な断面にこだわったという。
ボディカラーは、新色の「ダスクブルーメタリック」と「ソフトベージュメタリック」などモノトーンカラーに加え、ホワイト2トーンルーフ車4色を含む計12パターンのラインアップとしている。また、上位グレードにはLEDヘッドライトを採用している。
室内空間を拡大しながら小回り性能も両立
9代目アルトでは全高が50mm高くなり、室内高は+45mm、室内幅は+25mm拡大して、前席も後席も広さを増している一方、クルマの最小回転半径は4.4mと、良好な小回り性も実現している。
インパネの中央にはスマートフォンなど充電できるUSB電源ソケット2個を新たに装備し、手の届く範囲に多彩な収納スペースを設置。また、スズキ国内初となる7インチのディスプレイオーディオを採用し、バックアイカメラや全方位モニターの映像を表示できる。
12月22日発売予定の新型アルトの価格は、NA仕様が94万3800円~112万9700円、マイルドハイブリッド仕様が109万7800円~137万9400円となっている。
■新型スズキ・アルト HYBRID X 2WD CVT主要諸元
〇全長×全幅×全高:3395mm×1475mm×1525mm
〇ホイールベース:2460mm
〇最低地上高:150mm
〇最小回転半径:4.4m
〇車両重量:710kg
〇乗車定員:4名
〇エンジン種類:水冷4サイクル直列3気筒
〇総排気量:657cc
〇最高出力:36kW(49ps)/6500rpm
〇最大トルク:58N・m/5000mm
〇モーター最高出力:1.9kW(2.6ps)/1500rpm
〇モーター最大トルク:40N・m/100rpm
〇トランスミッション:CVT
〇燃料消費率(WLTCモード):27.7km/L
〇サスペンション 前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム
〇ブレーキ 前/後:ディスク/リーディング・トレーリング
〇タイヤ 前・後:155/65R14
〇車両本体価格:125万9500円