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ドアも屋根もなーんにもない! だけど遊び心は盛り沢山の珍車「バモスホンダ」

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TEXT: 原田 了(HARADA Ryo)  PHOTO: ホンダ/原田 了

N-VANやN-BOXへと変幻自在バモス・スピリットの帰結

 それはさておき二代目バモスです。初代が“ぶっ飛んだ”コンセプトだったのに対して二代目は180度方向転換、コンサバなマイクロミニバンに変身していました。しかしそこは独創のホンダらしく、ライバルとは一線を画してハイルーフ仕様ではなく、ノーマルルーフで戦線参入しています。ただし、4年後にはハイルーフの派生モデルのバモスホビオを投入しています。バモスホビオ

 ラインアップは乗用モデル(5ナンバー)のターボとM、Lに加えて、商用モデル(4ナンバー)のProが登場したのも見逃せないエポックでした。

 何度目かのRVブームの追い風を受けて健闘したバモス/バモスホビオでしたが、衝突安全基準が強化されたことで新登場のN-VANにバトンを渡し、18年に生産を終了しています。N-VANは全車が4ナンバーの設定で、5ナンバーの後継としてはN-BOXということになるのでしょうか。

 ともかく二世代のバモスたちは、数奇な運命を辿ることになりました。

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  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • 原田 了(HARADA Ryo)
  • ライター。現在の愛車は、SUBARU R1、Honda GB250 クラブマン、Honda Lead 125。クルマに関わる、ありとあらゆることの探訪が趣味。1955年、岡山県倉敷市生まれ。モータースポーツ専門誌の地方通信員として高校時代にレース取材を開始。大学卒業後、就職して同誌の編集部に配属。10年間のサラリーマン生活を経て90年4月からフリーランスに。モータースポーツ関連の執筆に加え、オートキャンプからヒストリックカーイベントまで幅広く取材。現在ではAMWに、主にヒストリー関連コラムを執筆。またライフワークとなった世界中の自動車博物館歴訪を続け、様々な媒体に紹介記事を寄稿している。
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