サイトアイコン AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

お金はないけど愛車をカッコ良くする秘策とは? プロが勧める「純正パーツ流用術」4つの知恵

純正パーツを中古でゲットして、お手軽・お得にチューン!

 カスタマイズと聞くと、どうしてもアフターパーツメーカーのアイテムを装着するというイメージが強いかもしれないが、意外とオススメなのが純正流用チューニングだ。そこで今回は、手軽かつリーズナブルにカスタマイズができる(かもしれない)純正流用チューンについて考えてみたい。

その1:純正ホイールの流用

 見た目の印象を大きく変えてくれるホイールは、カスタマイズをする際に検討する人が多いポイントと言えるだろう。

 もちろん数多く存在するアフター品のホイールをチョイスするのもいいが、より手ごろにイメージを変えたいと考えているのであれば、純正流用も大いにアリといえる部分なのだ。

 例えば、スチールホイールにホイールキャップというグレードの車両に、上級グレードが標準装着するアルミホイールを装着するだけで、まるで上級グレードになったかのような印象を与えることができる。さらに場合によってはインチアップとなることもあるので、それだけでも印象を大きく変えることができる。

 また、やや上級者向けの技となるが、同じメーカーの他車種用のホイールを装着することで、あたかも純正のように見えるにも関わらず、他の人との違いを出すこともできる。また、他メーカーの純正ホイールを流用することで、不思議なアンマッチ感を醸し出すこともできるだろう。

 ただし、ホール数やPCD、インセットといったホイールのスペックが影響してくるだけに、装着ができなかったり、装着できても車体からはみ出したりボディに干渉したりといった不具合が発生する可能性もあるため、下調べが必要となる点は注意が必要だ。

その2:エアロパーツの流用

 同じ車種であっても、上級グレードやスポーティグレードではエアロパーツが備わったり、パンパー形状が異なったりする場合も多い。そういった純正エアロパーツを流用するというのも、純正流用カスタマイズではポピュラーな手段となっている。

 とくにスポーティグレードのユーザーはアフターパーツメーカーのエアロバンパーなどに交換してしまうケースもあり、中古品として純正バンパーが流通することも珍しくない。そのため、同じボディカラーのパーツを購入すれば比較的安価にアップグレードをすることができるだろう。

 また、純正品ということでシンプルな形状となっているものが多く、派手過ぎないカスタマイズを求めるのであればオススメできる手段と言える。

その3:足まわりの流用

 スポーツモデルにおいては、上級グレードに専用のスポーツサスペンションがおごられるものも珍しくない。だが、より本格的なスポーツ走行を求めるユーザーはアフターパーツメーカーの調整式サスペンションに交換してしまうケースも多く、低走行なスポーツサスペンションが市場に流通することも少なくない。

 この純正スポーツサスペンションを通常グレードに流用すれば、よりスポーティな走りを楽しめるモデルへとレベルアップすることができる。純正品ということもあって、耐久性や乗り心地が大きく損なわれることもないため、メリットは大きいのだ。

 ただし、電子制御サスペンションなどは互換性がない場合もあり、通常のサスペンションでも車両重量などの違いによって車高が大きく変化してしまう可能性もあるので注意が必要だ。

その4:内装パーツの流用

 廉価グレードではウレタンだったステアリングが上級グレードでは本革巻になるなど、グレードによって違いが大きいインテリア。この辺りも上級グレードのパーツを流用することで、お手軽にアップグレードすることができる部分となっている。

 ただし、新品パーツをディーラーなどで注文すると意外と高額だったりするので、ネットオークションやフリマサイトで中古品を物色するのがオススメだ。

 またスポーツグレードなどで、レカロシートのようなバケットタイプのシートを採用している車種はそういったものを流用するというのもアリだが、最近は車検時にアフターメーカーのシートについて指摘されるケースが増えており、純正流用であっても指摘されてしまう可能性は否定できない。

 純正品であっても他グレードへの流用までは適合を取っていないケースもあるので、シートの流用はオススメしにくい時代になってしまったというのが実情である。

モバイルバージョンを終了