ライバルからデザインの影響を強く受けた日本車
古い時代は成熟期ということで済まされるとはいえ、シャレにならない気もする最近の例を見てみよう。まず、物議を醸したのがホンダの2代目インサイト。プリウスへの対抗としてハイブリッド推しで登場してみたら、デザインまで似ていてこれまた話題に。
当時の弁としては「空力を追求していくとどうしてもあの形になる」としていて、うーんではあった。ロータスのスーパー7に対して、光岡のゼロワンも同じようなことを言っていた。
そのほか、ストリームとウィッシュの争いも露骨ではあった。車高が低くて、シュッと伸びたボディデザインなどほぼ同じ。ウィッシュが後出しジャンケンで登場しつつ、ストリームを駆逐してしまったのは、大人の世界を垣間見た気がしたものだ。
ただ言い出したら、最近主流のハイトワゴンはワゴンRが作り上げたコンセプトまんまだし、そのワゴンRもデザインを含めてステップバンに近かったりする。超ハイトはタントだろう。5ナンバーサイズの箱型ミニバンはステップワゴンが最初と、目くじらを立て始めるとキリがない。似せたから売れるというわけでもなく、結局はトータルでの実力での勝負になるということだろう。