ゴルフTDIのグレードは4種ラインアップ
ガソリンのゴルフeTSIでは、3気筒1.0L+リヤトレーリングアーム車が「アクティブ」系、4気筒1.5L+リヤ4リンク車が「スタイル」または「Rライン」と分けられていたが、ディーゼルは全車4気筒2.0L+リヤ4リンクのみ。
グレードは下から「TDIアクティブベーシック」344万4000円、「TDIアクティブアドバンス」398万9000円、「TDIスタイル」403万8000円、「TDI Rライン」408万8000円となっている。
歩行者や自転車にも対応したプリクラッシュブレーキシステムおよび車線変更時や後退時に周囲の車両の存在を検知・警告する機能は全車標準。このうちガソリンeTSIとの差額がもっとも大きいのは最廉価「アクティブベーシック」の48万5000円で、ディーゼルユニットの増額分以外に4リンクとなったリヤサスペンションのグレードアップによっても生じているのだろう。
もっとも差額が少ないのは「Rライン」の27万7000円だが、経済的なTDIをお得に手に入れるという意味では、新たに加わった「アクティブアドバンス」が要注目。上級のスタイルやRラインですらオプションとなっている、ナビ機能も含まれる純正インフォテインメントシステム「ディスカバープロパッケージ」19万8000円や、片側22個のLEDを精密に制御して対向車を眩惑させずに照射範囲を最大限に確保する「LEDマトリックスヘッドライト」、流れるウインカー、ヘッドアップディスプレイに駐車支援システムなどが含まれる「テクノロジーパッケージ」17万6000円が標準装備で400万円を切っており、言うならば券売機の左上のボタンにあるような目玉グレードとなっている。
これから先、ディーゼルが生き残る可能性は?
ディーゼルゲートの発覚に始まり、その後はEVへのシフトが取り沙汰され、その火がすっかり弱まってしまったかのようなヨーロッパのディーゼル。一酸化炭素と水素の混合物や、二酸化炭素と水素の混合物などから液体燃料が得られるという「合成燃料」の技術の発展によっては、ふたたび脚光を浴びる可能性がないわけではない。
もちろんその日を待つまでもなく、この優れた燃費を静かに楽しめるゴルフTDIと日常をともにすることは地球にもお財布にも優しいはず。排出ガスも反省を込めたようにクリーンになっているわけで。
ゴルフ8 TDIスペック
■フォルクスワーゲン・ゴルフ8 TDI主要諸元
〇全長×全幅×全高:4295mm×1790mm×1475mm
〇ホイールベース:2620mm
〇車両重量:1460kg
〇乗車定員:5名
〇最小回転半径:5.1m
〇エンジン種類:直列4気筒DOHCディーゼルターボ
〇総排気量:1968cc
〇最高出力:110kW(150ps)/3000~4200rpm
〇最大トルク:360N・m/1600~2750mm
〇燃料タンク容量:51L
〇トランスミッション:7速DSG
〇燃料消費率(WLTCモード):20.0km/L
〇サスペンション 前/後:マクファーソンストラット/4リンク
〇ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ディスク
〇タイヤ 前・後:225/45R17(Rラインのみ225/40R18をオプション設定)
〇車両本体価格:
TDIアクティブベーシック 344万4000円
TDIアクティブアドバンス 398万9000円
TDIスタイル 403万8000円
TDI Rライン 408万8000円