3代目:TE71
3代目のレビン・トレノは、4代目カローラをベースに1979年に登場したTE71。このモデルからボディは3ドアハッチバックに。
シャーシは新設計となって、フロントサスはストラット、リヤがリーフリジッドから4リンク・コイル+ラテラルロッドに進化した。このシャーシは後継車のAE86にもそっくり引き継がれた。
そういう意味でAE86との一番の違いはエンジンで、AE86が4バルブの4A-Gだったのに対し、TE71ではEFIの2T-GEU型エンジンを継承。
ただ、圧縮比が8.4となり、最高出力は115psまで復活。車体は975kgと軽かったので、けっこうパワフルな走りを楽しめたものだ。ステアリングギアレシオは16.1と当時としては小気味のいいもので、四輪ディスクブレーキだったのもモータースポーツ向きだった。
レースではトムスがシルエットフォーミュラを作って、耐久レースで活躍。走り屋仲間では、KP61(スターレットでは最後のFR)や、ランタボ(ランサーターボ。こちらもFR)がライバル!? だったとも言われるほどの存在でもあった。
1983年のモデルチェンジでAE86にバトンタッチとなるが、2T-Gエンジンを積んだ最後の一台であり、AE86と同じシャーシだったという意味でもけっこう大事な存在だ。