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言わば「車内で使える石油ストーブ」? 車中泊の神アイテム「FFヒーター」ってナニ

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: ベバスト サーモアンドコンフォート ジャパン/Auto Messe Web編集部

メリット2:「FF(強制給排気式)は車内の空気を汚さない」

 強制給排気式を意味する「Forced draught balanced Fuel systems」の通り、車外の空気を取り込み、強制的に排気ガスを車外へと放出するFFヒーターは、車内の空気を汚すこともなく、石油ストーブのような匂いを感じることもない。FFヒーター排気口

 一般的な燃焼系のストーブや暖房器具とは異なり密閉された車内で使用し続けることができ、つねに暖かく快適な車内空間を維持し続けることができる。一酸化炭素中毒の心配もなく安全性も高い。

メリット03:「低燃費のFFヒーターは燃料費もリーズナブル」

 燃料タンクからポンプで汲み上げた燃料を使ってヒーター本体を燃焼させるFFヒーターは、燃料消費が少ないのが大きな魅力だ。その燃費は0.3L/h(1時間の使用で消費する燃料は300cc)程度といわれ、10時間の使用でも消費する燃料は3Lで収まってしまう。高騰するガソリン価格(≒160円)で計算しても500円でお釣りがくる計算だ。ガソリン価格

メリット04:「車両と同じ燃料を使えば給油も簡単」

 FFヒーターを使用する場合、車両と燃料タンクを共有することもでき、同一の燃料を使用することで燃料探しや給油の際に面倒な手間が掛からずに済む。一方、軽油やLPガスの場合には給油が二度手間になってしまうが、燃料価格が安く維持費を抑えることができるメリットがある。ガソリン給油

 基本的には車両と燃料を共有する車両が多く、ガソリンや軽油(ディーゼル)は全国各地にあるガソリンスタンドを利用することができるので利便性も高い。

【まとめ】キャンピングカーの購入時には装備しておきたいマストアイテム

 FFヒーターがキャンピングカーにとって必需品であることは理解していただけたと思う。もちろん、FFヒーターは決して安い装備ではなく、後付けで装備する場合にはヒーター本体と付随するコントロールユニット、スイッチ類、サブバッテリーなどが必要となり、配線・配管などの取り付け工賃などを含めると30万円前後の費用が必要だ。ベバスト製FFヒーター

 そう考えたとき、新車でキャンピングカーを購入するのなら標準装備、またはオプション(取り付け工賃などが割り引かれる場合が多い)装備できるモデルを選ぶことが懸命だろう。また、中古車でキャンピングカーを選ぶときには、FFヒーターが備わっているかを確認することが賢明だ。その選択が冬の車中泊を快適に過ごす最良の方法になることは間違い。

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