クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB

クルマを文化する
REAL CAR CULTURE

AUTO MESSE WEB(オートメッセウェブ)

  • TOP
  • CLASSIC
  • 伊藤かずえも大満足!「愛車シーマ」のレストアついに完成 プロも唸ったオーテックジャパンの「こだわり」とは
CLASSIC
share:

伊藤かずえも大満足!「愛車シーマ」のレストアついに完成 プロも唸ったオーテックジャパンの「こだわり」とは

投稿日:

TEXT: 近藤暁史(KONDO Akifumi)  PHOTO: 日産/Auto Messe Web編集部

伊藤かずえさんの愛車がレストア完了

 雑誌やネット、さらには普段はクルマを取り上げないようなスポーツ新聞まで関心を示して大いに盛り上がったのが、女優・伊藤かずえさんのシーマだ。伊藤かずえさんとレストアが完成した日産シーマ

 ご存知の方も多いとと思うが、このシーマは1990年に新車で購入して以来乗り続けている、30年以上モノ。今まで、長年に亘ってブログをウォッチし続けてきたが、エンジンを積み替えたり、予備のパーツをストックするなど、“ただのクルマ好き感”が強烈に漂ってきて、好感を持っていた。そこに出てきたのが、日産(オーテックジャパン)によるレストアだ。レストア前の日産シーマと伊藤かずえさん

 SNSを中心に「シーマのレストア、やっちゃえ日産」という声が高まったのを受けて、日産が検討を開始。社内の有志によってプロジェクトチームが結成され、実際にレストアすることが決定したというのが経緯で、実際の作業はオーテックジャパンが担当した。レストア前の日産シーマのオドメーター

 ちなみにオーテックジャパンは日産記念庫(日産ヘリテージコレクション)のレストアも手がけていて、個人の車両は初めてとはいえ、ノウハウや技術、設備は当然のことながら心配ないだろう。レストア前の日産シーマ。オーテックジャパンにて

 もちろん無事にレストアは完了してお披露目となったのだが、素晴らしい、とてもきれい、新車みたい! な感想はあふれているので、今回は置いておいて、日々、趣味として愛車のレストアに勤しむプライベーターの視点でその仕上がりについての感想を紹介しよう。

オーテックジャパン入魂のレストア

 まず当然のことながら、真のフルレストアを見せつけられたというのは大きな衝撃だった。一般的にフルレストアは専門店レベルが行ったとしても、限界があることが多い。当然、ちゃんとやったのかという不信感もつきまとう。レストア後の日産シーマの外観

 工賃を考えれば当然で、今回のシーマは約8カ月かかっていて、6人のメンバーがサポートしつつ、作業自体はひとりが付きっきりで行ったとのこと。時間工賃を安く見積もって1万円として、1日8時間作業し、これを1カ月20日間稼働したとすると、160万円。さらに8カ月なので、1280万円にもなる。これに部品代や塗料などの材料代がプラスされるといくらになるやら。レストア後の日産シーマの外観

 お披露目会では具体的な費用についての明言は避けられたものの、新車当時の価格で1台は買えると言っていたが、実際はそんなレベルではないのは確実だろう。参考まで伊藤さんのシーマは最上級のタイプIIリミテッドで、当時の価格は510万円だ。1000万円オーバー、もし500万円だとしても、専門店でフルレストアでは、ここまでの費用がかけられるお客さんがいるわけもなく(いるかもしれないが)、妥協する部分がどうしても出てきてしまう。レストア後の日産シーマのエンジン(VG30DETT) まじめにやっているショップでもそうであり、ましてや手抜きも多いだけになおさらで、それがトラブルの元になっていることが多い。裏の裏まで、どこを見ても手が入れられている、まさにワークスレストアの実力を目の当たりにできたのは貴重な体験だった。

12

 

 

 

 

 

 

 

RECOMMEND

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

 

 

 

 

 

 

 

人気記事ランキング

MEDIA CONTENTS

WEB CONTENTS

AMW SPECIAL CONTENTS