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アウトドアで今人気急上昇中の「グランピング」って何?「意外な落とし穴」とは?

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TEXT: 並木政孝(NAMIKI Masataka)  PHOTO: Auto Messe Web編集部/写真AC

流行の兆しを見せる「セルフ・グランピング」の落とし穴

 前項にも述べたように「受動的なキャンプ」を善としないキャンパーも数多い。「キャンプ=不自由を楽しむ自由」を能動的な人たちとは対極をなすグランピングだが、最近では企業が提供する施設を使わず自分たちでキャンプの快適性を求めるキャンパーも増加している。既存の最小限のギアで最大限の実用性を求めるキャンプではなく、キャンプサイトに調度品やソファを持ち込み、華やかな飾りをプラスするセルフ・グランピングも大きなムーブメントとして広がっているという。セルフグランピング

 そのスタイルはモンゴルの遊牧民が暮らす「ゲル(パオ)」のようであり、これもひとつのキャンプスタイルとして定着しつつある。

 自分で作り上げるセルフ・グランピングのスタイルは千差万別だが、キャンプサイトを豪華に演出するには大きな壁が立ちはだかる。そのひとつが「荷物の多さ」であり、コンパクトに折り畳めるキャンプ用ギアとは違い贅沢なチェアやテーブル、調度品を持ち込むにはラゲッジ容量の大きなクルマと移動・設営を行う莫大な労力が必要になるということだ。ビンテージキャンプ

 長期間のキャンプであれば苦労を時間で割ることで一日当たりの負担は軽減されるが、一泊二日程度のキャンプでは設営と撤収で終わってしまうことも考えられる。最近では「映え」や「エモイ」写真をSNSに投稿するためだけにグランピングをするキャンパーもいるようだが、自然との時間を過ごせないのであればキャンプとしては本末転倒だ。

キャンプのハードルを下げて家族三世代で楽しめるメリットもある!

 ホテル並みの贅沢さが味わえるグランピング。その魅力は果てしなく大きく、アウトドアが苦手な女性やテント泊をする体力のないシルバー世代にとっては、気軽に楽しめる新たなスタイルであることは間違いない。グランピングテント(室内)

 ただし、同じキャンプではあるものの一般的なキャンプとは別ジャンルと考えるのが正解だろう。どちらが良い、どちらが悪いではなく、TPOに合わせて使い分けるのが近代キャンプの賢い過ごし方になるはずだ。普段は能動的なキャンプを矜持し、誕生日や記念日などの特別な日にグランピングを満喫するのも悪くない。また、自らが構築するグランピングではキャンプサイトへの創意工夫によって楽しさが増すはずだ。新たな時代のキャンプスタイルとして認知され始めたグランピング。その進化から目が離せない。

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