外気温が低いなかで平均燃費21.7km/Lは優秀!
今回、都内から茨城県高萩市まで往復約440km走っての平均燃費は21.7km(一般道約130km/高層道路約310km)だった。WLTCモード燃費が28.0km/Lだからもう少し伸びるかな~と思ったが、高速道路では思いのほか燃費が向上しなかった印象だ。ただ、外気温が低くかったこともあり、エアコンはつねにフル稼働であったことが原因かもしれない。
また、燃料タンク容量がガソリンモデルの36Lに対して「e-SMART HYBRID」モデルは33Lと小さく、ついついメーターパネルに表示されている平均燃費(21km/L台)を見て安心していた訳じゃないが、燃料残量計がほぼ空の状態になっていたことに驚かされた。
普段ガソリン車に乗り慣れていると、ハイブリッドカーの燃料タンク容量が少ない傾向にあることを失念してしまうため、注意が必要かもしれない。
運転に不慣れなドライバーでも安心して運転できる!
今回、新しく追加されたロッキーの「e-SMART HYBRID」を1日たっぷり試乗してわかったことは、老若男女問わず誰もが運転しやすいクルマであるということ。
例えば、試乗車に装備されたオーディオはあえてディーラーオプションの9インチプレミアムナビが用意されていた。ガジェット系に詳しい若い世代には最新のディスプレイオーディオ(メーカーオプションとして設定アリ)でも良いのかもしれないが、高齢の方やスマホの操作が疎い方にとっては、従来タイプのメモリーナビが選べるのはありがたい。しかも発話で音声操作できるのでナビ操作はとても簡単だ。
また、スマートアシストが全車標準装備(一部機能が未装備のグレードやオプション装備あり)となっており、衝突回避支援ブレーキ(自動ブレーキ)や衝突警報機能のほか、試乗中に「これはいいな!」と思ったのは標識認識機能(進入禁止/最高速度/一時停止)が9インチモニターに大きく表示されること。
さらに運転に慣れていないドライバーだと、駐車しているときに何度も切り返しを行い、タイヤが真っ直ぐなのか、切れているのかわからなくなることがあるようだが、そんなときに便利なタイヤの切れ角をメーターパネル内のモニターに表示してくれる「ハンドルポジションモニター」も装備もありがたい。
軽自動車やコンパクトカーは、免許取り立てのような若い世代や高齢者からのニーズが高いモデルでもある。ベテランドライバーにとって利用頻度が少ない機能でも、不慣れなドライバーのために気の利いた装備をしっかり用意するダイハツのユーザーに対する心の深さを、あらためてロッキー「e-SMART HYBRID」モデルを試乗して認識することができた。