設営:本当にカンタン! でもペグ打ちだけは手抜きNG
ではポップアップテントの設営手順を見ていただこう。グラスファイバー製の弾力のあるポールが構造材で、丸く折り畳んで専用バッグに収納している。カメラが趣味の人なら、「レフ板」みたいなもの、といえばわかりやすいかもしれない。
バイクや徒歩での移動には向かないサイズだが、クルマなら何の問題もない。
このケシュア製テントは2年ほど前に買い替えたもので、以前のものより少しアップデートされている。
展開は至ってカンタン。バッグから出したら、固定しているバンドを外し、プラスチック製の留め具を外せば、あとはポンっと開いてテントの形になるのだ。「2秒でOK」と謳っているが、たぶん「開く」だけなら本当にその程度の時間で終わりそう。
風がなければこのままでも自立するが、アウトドアでは思わぬ突風や強風は付きもの。撮影時は穏やかな天気だったのでペグを最小限だけ打ったが、風の強いときやロングステイでは、やりすぎなほど念入りにペグでテントを固定しておこう。テントが飛んでいけば周囲にも迷惑だし、なにより危険だからだ。
また、オートキャンプ場ではペグと固定ロープが隣のサイトにはみ出ないようにしたり、通行人が足をひっかけないように、しっかり配慮するのも忘れずに。
テントの中にマット類を敷いて、寝袋を放り込んだら完成! バッグから出してペグ打ちして、ここまでトータルで3分もかかっていないのである。さあメシだ!
撤収:最初は動画を見てコツをつかもう
このケシュア製ポップアップテント、いつの間にか改良されて、撤収の手間が大幅にラクになっていた。テント内側にあるオレンジ色の留め具を引っぱり出して、入口側の同じ色の留め具にパチンとはめると、スムースに丸く畳むことができるのである。
いったん丸くなった状態から、さらに「8」の字型にひねって折りたたむことになる。このステップが一番難しかったのだが、ここも改良。黄色い留め具で固定してから、オレンジのバンドを引っ張ると、中央が締め上げられて「8」の字になる。
最初は、本当にこのまま折り畳んでいいのか? ポールが折れるのでは? と心配になるだろう。だが幸いなことに、この手のポップアップテントはメーカーがYouTubeにハウツーの動画をアップしていることが多いし、国内外のユーザーが解説動画をアップしていたりもする。YouTubeで自分のテントの商品名で検索すれば、参考になる動画が見つかるはずだ。それを見ながら作業すれば、まちがいなくスムースに撤収できることだろう。グッドラック!