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軽だけど、これぞ「正統派アメ車カスタム」! なぜか懐かしい「どシャコタン」エッセ

プレーンでコンパクトなスタイリングは、カスタマイズの可能性が無限大!

 2005年から6年間生産された軽自動車、ダイハツ・エッセ。内装の一部を鉄板むき出しにするなど徹底したコストカットにより、ベースグレードで70万円を切る低価格を実現。エンジンはNA(自然吸気)のみだが、軽量なボディで5速マニュアルの設定もあったことから、ジムカーナなど競技のベースにも選ばれたりする。だから中古車市場では、マニュアル車の値段が大きく高騰。1代限りの短命で終わってしまったクルマだが、今も新たなファンを獲得している。

 そんなエッセはカスタマイズのベースとしても人気が高い。全体的に丸みを帯びたスタイリングは欧州のコンパクトカーに通ずるものがあり、ユーロ系のカスタムが似合う。またスタイリングがプレーンだから自分好みの色に染めやすく、「カッコ良く」も「かわいく」も自由自在。ここで紹介する水色のエッセもオシャレで上質なテイストを加え、オリジナリティのある1台に仕上がっている。

サニー風のストライプが映えるライトブルーで全塗装

 外観はアメリカンカスタムのトレンドを意識した、シンプルかつクリーンな佇まい。オーナーはもともとシボレー・アストロや日産・ダットサントラックといったアメリカンカスタムに人気の車両に乗ってきたこともあり、その経験がフルに生かされている。ボディカラーは純正ホワイトから、透明感のあるライトブルーでオールペン。

 アメリカはインパラやUSシビックなど、水色系のボディカラーを採用するクルマが多く、そこに目を付けたとのこと。独自に調合したオリジナルカラーではなく、じつはホンダN-BOXの純正色。補修する際の色合わせも難しくはなさそうだ。

 サイドを引き締める赤と黒のストライプも見どころで、こちらは昔の日産サニーGX5に用いられていたアイテム。ネットで復刻版を購入し、カットしてサイズ感を調整した上で貼っている。こういう枠にとらわれない柔軟な発想も、カスタマイズの参考にしたいところ。 ほかにも自ら屋根を切って装着した、ベバストのサンルーフやシビック用を加工したエアロミラーなど、独創的なアレンジが光る。

利便性が高い社外エアサスをさらに加工して、どのエッセよりも低く!

 足まわりは長きに渡り車高調にこだわっていたそうだが、ボルドワールド製のエアサスに変更。停車時にタンクのエアを抜くことでベタベタに落とせるのが特徴の足まわりだが、ポン付けだとここまで下がらないという。ブラケットを加工して、リヤのアクスルを可変式のアヒル商会製に交換するなど、トライ&エラーを繰り返しながら自らセッティング。驚異の低さを手に入れたというわけだ。ホイールのリムとフェンダーのクリアランスはまさに紙一重で、これもエアサスならではの芸当と言える。

 ホイールは高級セダンやミニバンだけでなく、Kカーオーナーにも人気が高いハイブランドのBBS RSをチョイス。ピカピカに磨かれたリムが美しく、単に車高を落としただけでは履けない深いリムも圧巻。赤いセンターキャップがサイドストライプと統一感が出ていい感じ。

純正のボディカラーも生かした3色使いのインテリア

 内装も徹底的に手が加えられ、上質な空間を作り上げた。フロントのシートはレカロのコンフォートタイプに変更され、黒のレザーで張り替え。リヤシートも同じ生地で張り替えた。オシャレなダイヤ型ステッチが際立っている。 ダッシュボードやパネルなどは、白とブラウンの2色でコーディネート。ラムースというスウェード調の生地を使ってオーナー自身が張り替えた。先述の通りエッセは内装の一部が鉄板むき出しとなっているため、本来のボディカラーである白を上手に生かした格好だ。 運転する際、つねに触れる場所も抜かりない。ステアリングはフォーエバーシャープのクールなビレット(アルミ)タイプに変更。内装の色使いに合わせたウッドのグリップが渋い。シフトノブもUSカスタムで人気の、メタル感が強いロングタイプに交換されている。 今後はエアサスのタンクやコンプレッサーのレイアウトを、アピールできるように作り込むとのこと。このハイセンスなカスタム、ぜひ参考にしてみてはいかがだろうか。

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