安全に走行するために行っておきたいチューニングは?
続いては車両のチューニング関連。最優先すべきは6点式を超えるロールケージで、理由はあらためて説明するまでもないだろう。サーキットにはいくらエスケープゾーンがあるといっても、法定速度を大きく超えるスピードからのクラッシュや、他車と絡んだ挙句に何度も転がるような事故の可能性があり、ロールケージのおかげで命拾いした例も何度も目にした。
フロアに穴を開けたり乗り降りが不便になることに抵抗を持つ人もいるかもしれないが、ロールケージの装着はサーキット走行という趣味を楽しむうえでのマナーと心得るべし。費用は点数や作業の難易度で開きがあり、15~25万円くらいと考えておけば大丈夫ではないだろうか。
あとはフルバケットシートに4点式シートベルトも。純正シートと純正シートベルトではホールド性も操作性も安全性も限界があり、一度でもサーキット走行を前提としたシートとシートベルトを使えば、その意味とありがたさを誰もが痛感できるに違いない。フルバケットシートは専用のレールとセットで10万円~、4点式シートベルトは5万円くらいでマトモな製品が手に入る。
あとは冷却系が厳しいならラジエーターやオイルクーラーを。ブレーキパッドだけで足りなければ大径ローターやビッグキャリパーを。車種によってはノーマルで十分な場合もあるので、先走ってムダなお金を使わないようにしよう。