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日産ファン垂涎の「ハイウェイスター」! なぜ誕生した? その「意外」な成り立ちとは?

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TEXT: 佐藤幹郎  PHOTO: 日産/オーテックジャパン/Auto Messe Web

セレナにもハイウェイスターを設定

 そしてラルゴに遅れて追加されたセレナだが、セレナは1991年にバネット・セレナとして発売開始。こちらもFRで登場したのだが、ちょっとだけボンネットがある形が特徴的で、衝突安全性を考慮したことから、商用とミニバンの二正面作戦で作られたと想像できる形状だった。ちなみにラルゴもセレナもバネットの派生モデルとして登場したが、いずれも途中でバネットの名が外れて、商用車のバネット、3ナンバーサイズのミニバンがラルゴ、5ナンバーサイズがセレナと住み分けがなされた(商用車のバネットはバネットとしてバリエーションを増やして現在も発売中だ)。

 初代セレナ・ハイウェイスターの特徴は、フロントとリヤのルーフスポイラー(ルーフはLEDハイマウント・ストップランプ付き)、サイド&リヤアンダーのプロテクター、そしてボディを彩るステッカーが特徴的。さらに、当時としてはまだ少ないサイドの熱反射ハーフミラー・ブロンズガラス(プライバシーと紫外線をカット)、電動左右独立式格納リモコン・ドアミラーなどであった。

 ちなみに改造車扱いとは、自動車メーカーがクルマを完成後にオーテックが改造を施して、こういうクルマですと登録して発売する仕様。少量販売であればメーカーではなかなかできない、工場のラインでは難しい装備類や気配りの利いた仕様や性能にできるが、大量販売となるとメーカーが作った方が手っ取り早い。ハイウェイスターは、少量販売で様子を見て、成功につながった例と言えるだろう。現在ではカタログモデルとなったハイウェイスターの歴史はここから始まったのだ。

エルグランドにもハイウェイスターを設定

 「風を切り、大地を蹴り、週末へと疾走する。グランドツーリングのハイウェイスター、誕生」のキャッチコピーでラルゴに設定されたハイウェイスターは、現在はエルグランドへと受け継がれた。また同車は2020年1月からエルグランドの特別仕様車「ハイウェイスター ジェットブラックアーバンクロム」を発売中。こちらは2018年に発売された限定車の復刻で、プレミアム・タン・レザー&ダイヤモンド・キルト・ブラック・レザーのシートや本革・木目調コンビ・ステアリング、専用グリルやリヤコンビ・ランプなどが装備されて、上質さが魅力のモデルとなる。

 また軽では2020年12月からデイズやルークスに「ハイウェイスター アーバンクロム」を設定し発売(セレナも発売)。専用グリルやドアミラー、アルミホイールなどが備わり、車種に合わせた上質感の演出がなされている。

 ハイウェイスターは登場以来数多くのモデルに設定され、20種を超える数が販売されてきた。現在は軽自動車やセレナ、エルグランドなどのミニバンのカタログモデルとして完全に定着している。

■日産セレナ・ハイウェイスター(KBC23)

全長×全幅×全高:4355×1695×1870mm

ホイールベース:2735mm

トレッド:前/後 1450mm/1450mm

車両重量:1420kg(AT:1450kg)

最低地上高:170mm

乗車定員:8名

室内寸法:長×幅×高=2820×1420×1235mm

エンジン:SR20DE型 直列4気筒DOHC

総排気量:1998cc

最高出力:130ps/5000rpm

最大トルク:17.5kg-m/4800rpm

タイヤサイズ:前/後 195/70R14(前後とも)

ブレーキ:前/後 ベンチレーテッド・ディスク/LTドラム

サスペンション:前/後 ストラット式/マルチリンク式

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