今が狙い目のクルマを紹介
ここのところ中古車の価格が上がりまくっていることはご存知の通り。現在は新型コロナウイルス感染症の影響もあって半導体不足となり、新車の供給が滞っていることから中古車の需要が高まっているという理由もある。だが、それとは別に国産スポーツモデルなどは、現行型や高年式モデルに代替となる車種が少ないことや、25年ルールによって海外へ輸出がなされていることから爆上がり傾向となっているのである。
そこで今回は、今の段階ではまだ手が届かないほどの値上がりはしていないものの、間もなく高騰するかもしれない国産車を独断と偏見でピックアップ。もし、気になっている車種があるのであれば早めに行動することをオススメしたいモデルたちである。
トヨタ MR-S
初代、2代目と過給機付きのグレードも設定していたMR2だが、3代目モデルは名前をMR-Sとあらため(一部の海外ではMR2名義のまま)、ライトウェイトオープン2シーターへと生まれ変わった。
エンジンも過給機なしの1.8Lエンジンのみとなり、もっとも軽い仕様では1トンを切る軽量ボディとなったことで、パワーに頼らずMRらしいハンドリングを楽しむことができるモデルへとなったのである。
オープン2シータースポーツというとロードスターの名前が真っ先にあがるところだが、最高出力こそ劣るものの軽量ボディとミッドシップレイアウトを武器に、走行シーンによってはロードスター以上の速さを見せたMR-S。当時はその素性の良さがなかなか認められず大ヒット車種とはならなかったが、近年では再評価されつつあり、すでに新車当時の価格を上まわるプライスタグが付けられた個体も存在しているのだ。
日産 ローレル(C35型)
トヨタのマークII3兄弟のライバル車として、ハイオーナーカーとしても人気を博したローレル。最終型となったC35型はスカイラインとプラットフォームを共有し、2.5Lターボエンジンもラインアップしていたことで、スポーツセダンとしても人気を博した1台だった。
しかしトヨタのツアラーV系とは異なり、純正でMTの設定がなかったこともあって、スポーツ性を求めるユーザーからは一歩劣る人気となっていたのもまた事実。
とはいえ、スカイライン系とプラットフォームやエンジンが共通ということもあってMTに換装された個体も多い。ほかのFRターボモデルが軒並み高騰しているなか、200万円を切る価格のものも存在しているため、改造車となることを気にしないのであれば、同様の車両のなかではかなり手ごろな部類となるだろう。
ただし1997年デビューということで、今年で25年目を迎えることになる。そのためアメリカをはじめとした海外流出が加速する可能性も高く、値上がりは必至かもしれないのだ。