「チーム塩カル」にヤラれると旧車はこうなる
筆者の愛機である1974年式の「アルファロメオGT1600ジュニア」は、サイドシルの前端が袋状になっている。ここに入り込んだ「チーム塩カル」の面々が悪さをしたことによって、モノコックボディを構成している鉄がボロボロになってしまい、一度、壮大な鈑金塗装を実施した。
また、路上に設置されたキャッツアイを踏んでしまったときに、サビて弱くなっていたフレームにクラックが入ったことがあり、このときは溶接することになった。その際、車体下面が予想以上に腐食していたので、サビている部分をガリガリ削ってもらい、新品の鉄で補強しながらの壮大なるリペア作業を実践してもらった。
当記事の編集担当である竹内氏は、仙台で冬も日常的に乗り回していた1975年式フォルクスワーゲン・タイプ1(ビートル)の車体下面に、毎冬、防錆材を塗ってもらっていたらしい。だが、それも焼け石に水で、ある日「ん、カーペットの下から光?」と思ってめくってみたらサビでフロアに穴が開いていたそうだ。当時、彼は学生で、フロアがサビサビになったビートルを救う手段(=軍資金)が無く、泣く泣く廃車にしたそうだ。
雪道を走ったら下まわりの高圧洗車を
そういった事態にならないための一番イイ対応策は、凍結防止剤/融雪剤をすぐさま落とすことで、旧車で塩化カルシウム、塩化マグネシウム、塩化ナトリウムが散布された道を走ったら、即座に車体下面を高圧洗車するべきなのであった。新しめのクルマも塩害でマフラーがサビることがあるので、排気系に付着した凍結防止剤/融雪剤は、一刻も早く落としたほうがいいだろう。