ローダウンカスタムのための王道アイテム「エアサス」
通常、自動車のサスペンションといえば「コイルスプリング」が車体を支えている。一部車種やトラックになると「リーフスプリング」(板バネ)がその役割をもつ。それらに対して、圧縮空気で車体を支える方法を「エアサス」と呼ぶ。
エアサスはゴム製のバッグ内に圧縮空気を入れて、それをバネとする。そのため「エアコンプレッサー」が必要で、そこで随時、圧縮空気を作って供給しているわけだ。
車高を自在に上げ下げできて乗り心地もソフト
乗用車でエアサスが純正採用されるのは一部の高級車だけ。代表的なところだと「レクサスLS」や「トヨタ・センチュリー」、「メルセデス・ベンツSクラス」など。それらの高級車には、空気バネによる乗り心地の良さから採用されている。
また、バスが停留所で乗り降りしやすいように車高が下がることがあるが、あれもエアサスだからできること。さらに身近なところでいうと電車。現在日本国内で走っている電車の多くはエアサスだったりする。
エアサスのメリットは何といっても、車高を自由に変えられること。なのでドレスアップをメインとしたカスタムで採用されることが多い。イベント時などには着地するほど低い車高で停車でき、走るときは車高を上げられ、カッコ良さと普段使いの両立が可能なのだ。普段は低めの車高で走行していて、コンビニに入るときには車高を上げる、なんてことも可能だ。
一般的な「車高調」でも車高を上げ下げできるが、毎回タイヤを外して専用工具で調整しなければならず、日常的に車高を変えるのは不可能だ。そのため、サクッと車高を変えたいときには不向き。エアサスの方がはるかに手軽に車高を変えられるのだ。