セドリックワゴン/グロリアワゴン
現在販売されている高級セダン、フーガの前身として長い歴史を誇ったセドリック/グロリア。4ドアモデルとしての印象が強い同車だが、セドリックは初代から、グロリアは2代目モデルからステーションワゴンをラインアップしていたのだ。
そんなセドリック/グロリア最後のステーションワゴンモデルとなったのが、1983年に登場したY30型。セダンをベースにステーションワゴン化がなされており、ボディサイズはギリギリ5ナンバーサイズ。だが、角ばったボディデザインも相まってサイズ以上の迫力となっている。
また往年のアメ車を思わせるデザインであったり、80年代前半のクラシカルなデザインでありながら、1999年まで販売されたロングセラーモデルだったこともあってカスタマイズのベースとして現在でも人気のモデルである。
マーチBOX
日産のコンパクトカーとして抜群の知名度を誇るマーチ。そのマーチの2代目モデルに突如追加されたのが、ステーションワゴンタイプのマーチBOXだ。
ただ、ステーションワゴンといってもホイールベースはベースとなったマーチと共通で、荷室を拡大するために取った手法はリヤのオーバーハングを延長するという荒業。それに合わせてルーフの形状もわずかに変えられており、全高がわずかにアップしているのだが、リヤ部分を見なければ通常のマーチとの違いはほとんどわからないレベルだった。
とはいえリヤシートは通常のマーチとは異なりダブルフォールディングタイプが採用されており、ステーションワゴンとして成立する作りとなっていた。しかし、如何せんターゲットが不明瞭だったこともあり、わずか2年足らずで終売し、その後のモデルにステーションワゴン仕様が用意されることはなかった。