中古車選ぶならアイサイト搭載車が狙い目
スバルの最新の運転支援システム「アイサイトX」は新型レヴォーグを皮切りに、現行型レガシィアウトバックや新型WRX S4などへ続々と採用車種が拡大中だ。
高速道路などの自動車専用道路を走行中に、約50km/h以下にてハンドルから手を放すことが可能な「渋滞時ハンズオフアシスト機能」を搭載。さらに、70~120km/hでの走行時に、方向指示器のレバ―を操作すると操舵支援を行う「アクティブレーンチェンジアシスト」、カーブに合わせた適切な速度に制御する「カーブ前速度制御」も搭載する。
さらにはドライバーの異常を検知すると、自動で非常点滅表示灯(ハザードランプ)やホーンで周囲に知らせながら車両を自動的に減速・停止させる「ドライバー異常時対応システム」といった充実の先進安全機能も用意し、運転時の疲労軽減や緊急時の対応性を大きく向上させていることで注目を集めている。
アイサイトにつながる運転支援システム
「ADA」が1999年に登場!
スバルは、他社に先駆けて1999年にステレオカメラを使用した運転支援システム「ADA(アクティブ・ドライビング・アシスト)」装着車を発売して以来、つねに運転支援システムを進化させてきた。それにより、アイサイトXより前の世代のアイサイトでも十二分なほどの性能を誇る先進安全機能を有する。
さすがにADAの世代まで遡ると、機能的には旧態化は否めないが、アイサイトXの3世代前となるアイサイトVer.2であれば、現在でも十分な性能を誇る。このアイサイトVer.2はプリクラッシュブレーキシステムや全車速追従クルーズコントロールといった運転支援システムの基本機能を備えており、5代目レガシィでは停止保持機能も備える点も魅力だ。
残念ながら手引きや足踏み式パーキングブレーキ採用の4代目インプレッサ&XV(GP/GJ型)、4代目フォレスター(SJ型)、エクシーガ(YA型)については、停止保持機能が機構的に装備されない。しかし、インプレッサ、フォレスターについては後期型で操舵支援を持つアイサイトVer.3へと進化するも、停止保持機能だけは次の世代(インプレッサGT/GK型、フォレスターSK型)にならないと電動パーキングブレーキが備わらない。ちなみに使用上でとくに問題はないものの、より快適に使うには前述したようにアイサイトVer.2搭載モデルであれば5代目レガシィがオススメといえる。
またアイサイトVer.3ならレヴォーグやWRX S4もオススメだが、車種選びをするなかで停止保持機能が不要と考えれば前述の先代インプレッサ、先代フォレスターの後期型も狙い目といえる。
型落ちアイサイトでも先進安全機能は
いまもトップクラスを誇る
さらに、アイサイトXの前世代となるアイサイトツーリングアシストは、操舵支援機能が0km/hから使用できるため、渋滞時の快適性が大幅向上しているだけでなく、車線の認識が片側でも可能となっている点も特徴だ。また、高速道路の一部区間で最高速度が120km/hとなったことを受けて、全車速追従クルーズコントロールの最高設定速度が114km/hから135km/hへ引き上げられている点にも注目したい。
ただ、筆者はレヴォーグ前期型を所有しているが、114km/hの設定速度でとくに不満もなく、高速道路でも走行車線を前走車に追従して走っていれば十分快適であり、速度制限が変わる場所でうっかり120km/hのままで走り続けていたといったこともない。実力的にはVer.3でも十分快適で使える機能だ。
スバル車自体、安全性の高いモデルとして古くから知られているが、アイサイトが普及したことで、ボディ剛性の高さや視界の良さに加え、鬼に金棒状態となるため、旧モデルの中古車でも積極的に選ぶのはいかがだろうか。大切な人を乗せる機会がある人なら、なおさら、より安全なクルマをチョイスしたい!