フロントミッドへのこだわりがBMWの真髄
BMWは一貫してこの法則を続けている。それは現在発売されているモデルにも通じるし、おそらくトヨタがスープラの共同開発にBMWを選んだ理由でもあるだろう。現在はEVやハイブリッドに注目が集まり、BMWもiシリーズやハイブリッドモデルもラインアップしている。だがそんななかでもスポーティなブランドイメージを確保し続けているのは、速さだけではなくドライブが楽しいと言えるドライバーの要求に応えているからだろう。
これは余談だが、BMWはドイツの有名なサーキットであるニュルブルクリンクで開発テストを続けているが、なんとBMWはニュルのとあるコーナーをBMW車が走行してコーナーを立ち上がる際の姿勢を評価する役員がいるらしい(編集部注:諸説あり)。コーナーを駆け抜けるときのクルマの姿勢(見え方)にもこだわる。これが真実であれば、ブランドというのは本当に細部に宿るのだと感じさせてくれる。