こんどは大物部品が次々と……
幸いなことに、路上で身動きが取れなくなるような事態には見舞われなかったのですが、あるとき、取材先でリヤの車高が極端に落ちていることに気づきました。もうおわかりですね。リヤには車高のレベライザーが装備されているのですが、エアーが抜けました。エンジンを始動するとコンプレッサーが動いて車高が上がったので、とりあえず帰宅はできたのですが、この部品が高かった! 純正はもう買えないレベルだったので、評判の良い社外品に交換。
次の車検までは蜜月のときを過ごせるな、と思ったのも束の間、輸入車乗り共通の敵、エンジンチェックランプが消えなくなりました。テスターで診断したところ、詳細は省きますがエンジンまわりの樹脂部品がダメ。交換するにはインマニを外しての大仕事とのこと。お値段はそこそこするけど、時間ができたら治すか、と思っていたある日。
取材に行こうとしたらセルは回れどエンジンが始動しません。耳を澄ませば燃料ポンプの音が聞こえません。ひと通りの消耗品は交換したのですが、そういえば燃料ポンプはまだだったことに気づきました。いやー、自宅ガレージでよかった。まだツキはあるな、と謎のポジティブシンキング。106はナンバー切ってしまったのでクルマはE300のみ。さすがにクルマ無しだと仕事にならないので、即燃料ポンプを交換。意外と高くはありませんでした。
好きなのに……別れはいつも突然に
このころ、走行距離はたったの約12万km。3回目の車検を通すつもりではいたのだけど、一方で「もういっか」と思いつつもありました。今後予想される2周目の消耗品の交換費用を計上していて、恐ろしくなり電卓をそっと片付けたりする日々。気づけば中古車サイトをパトロール。好きなのに、別れたくないのに出会い系サイトに手を出すようなもんですね。ひどいヤツ。
そしてその日がやってきました。たまたま見ていた某メーカーの認定中古車サイトに、ボク好みな地味な色かつ布シートで小さいタイヤの某ワゴンを発見。後継が発売されたのでお財布に優しいお値段で、導かれるままにハンコ押していました。
さよなら、オレのE300。ほんま、いいヤツだったわ。かなり節約したとはいえ、それなりの金額はかかったけど不可解な故障は一度もなく、すべて消耗品。そういう意味では「壊れないクルマ」とも言えます。
ボクみたいに個人輸入ができたり、いい工場と出会えたり、環境が許すのであれば安い中古車で楽しむのもありだと思うけど、可能なら新車を買うかな。だって、楽なんだもん。先日、新型Cクラスに乗る機会がありましたが、ほんとによくできた実用車で、お値段以外はボクの仕事車の条件にピッタリ。新車で買えるように精進します……。