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やっぱりアルトは偉大で面白い! 「ワークス」「ハッスル」「asami special」まで注目作を振り返る

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TEXT: 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)  PHOTO: 島崎 七生人

メーカー製の改造車だったアルトハッスル

 さてそのほかのアルトといえば? のクルマだが、車種の選択を編集部から一任されているので島崎七生人的に挙げさせていただくと、やはりハッスル(1991年11月登場)は外せない。要はフランスのルノーなどに見られたフルゴネット方式としたメーカー製の改造車、多用途車だった。スズキ・アルト

 当時の筆者はこういうクルマが必要な何か商売をしていたとか、ライフスタイルをもっていたという訳ではなかった。だが、ルノー・エクスプレスばりのこんなチャーミングなクルマが日本車から、しかもアルトをベースに誕生したことに感激した次第。乗用と商用があり、商用には2シーターも用意されていた。

高齢化社会を前提に復活もアリでは?

 ほかには3代目に設定のあった“スライドスリム”も見逃せなかったモデルのひとつ。これは運転席側のドアをスライド式とし、さらに回転ドライバーズシートも備えたモデル。何もミニスカートの女性ユーザーだけでなく、高齢化社会を前提にして、今でもあるといいなと思わせられるアルトだ。ハイトワゴン発想ではあるが、昨年登場したワゴンRスマイルのルーツといえなくもない。スズキ・アルト

“Asami Special”覚えていますか?

 それともうひとつ、アルトというとワークスが男子向けだったのに対し、ベースモデルは女性ユーザーを意識して、歴代モデルで女優、歌手をイメージキャラクターに起用してきた。2代目で“asami special”なる特別仕様車も登場した小林麻美を始め、浅香唯、井森美幸、鷲尾いさ子、そして5代目ではあのキョンキョンこと小泉今日子(あら、別のクルマでもお仕事をされていたような?)が登場していた。そういえば最新のアルトでは女優の波瑠を起用している。スズキ・アルト

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  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 島崎 七生人(SHIMAZAKI Naoto)
  • 1958年生まれ。大学卒業後、編集制作会社を経てフリーランスに。クルマをメインに、写真、(カー)オーディオなど、趣味と仕事の境目のないスタンスをとりながら今日に。デザイン領域も関心の対象。それと3代目になる柴犬の飼育もライフワーク。AMWでは、幼少の頃から集めて、捨てられずにとっておいたカタログ(=古い家のときに蔵の床が抜けた)をご紹介する「カタログは語る」などを担当。日本ジャーナリスト協会会員、日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。
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