激レアWRX「インプレッサSTI CS400」の中身をチェック
エンジンオイルだけ気をつければ整備性は問題なし
ハイチューンドながら英国スバル公認の市販車なので、取り扱いに特殊な要件は求められない。取材させていただいたショップいわく「メンテは普通」と語る。ただし、エンジンオイルは粘度指数が高めの熱に強い高性能なモノを選ぶ必要はあるだろうとのことだった。
いろいろなところにコスワースの証が!!
外観は専用のリヤスポイラーと18インチアルミホイールを採用し、フレッシュエアの吸入効率を高めるためグリル類はメッシュ化されている。走りのパフォーマンスの高さにしては地味で羊の皮をかぶった狼的。内外装のいたるところに「COSWORTH」のロゴが見られる。
大人しめながらエクステリアもレーシー
フロントのメッシュグリルはエアの吸入効率が高い仕様になっている。18インチのマルチスポークアルミホイールはガンメタルグレーカラーを採用。マフラーは純正がそのまま使用されている。
アイバッハ製スプリング採用、フロントはΦ355mmローターを装備
サスペンションはアイバッハ製スプリングとビルシュタインダンパーを専用チューンしたもので、 車高は10mmダウン 。APレーシングの6ポットブレーキからはWRCマシンの雰囲気が漂う。
室内装備は国内仕様のGRB型インプレッサWRX STIと同じ
室内パッケージングやSIドライブ、DCCDなど居住空間や室内の装備類は、基本的に国内仕様と変わらない。前席はレカロ製で、「COSWORTH」のロゴ入りハーフレザーとスエードのスケルトンスポーツシートが奢られる。乗り心地は硬めで高速域でフラットさが増す。
スバル車のコンプリートカーと言えば、モータースポーツ活動やスポーツパーツの企画・開発を行うSTI(スバルテクニカインターナショナル)のSシリーズやtune by STIシリーズ(のちのtSシリーズ)が有名だが、世界に目を向けるとこうしたレアなコンプリートカーも存在する。レーシングコンストラクターであり、名だたるエンジンビルダーでもあるコスワース仕立ての「インプレッサSTI CS400」。オーナーになるチャンスに恵まれたとしたら、それはまぎれもなく幸せなことに違いない。
■インプレッサSTI CS400 主要諸元
◯全長×全幅×全高:4415×1795×1475mm
◯ホイールベース:2625mm
◯車両重量:1505kg
◯エンジン:水平対向DOHC4気筒ターボ
◯排気量:2457cc
◯ボア×ストローク:99.5×79mm
◯最高出力:400ps/5750rpm
◯最大トルク:542Nm3/950rpm
◯最高速度:250km/h
◯トランスミッション:6速MT
◯サスペンション 前/後:ストラット/ダブルウィッシュボーン
◯ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク(355mm) ベンチレーテッドディスク(316mm)
◯タイヤサイズ:245/40R18