トコトコとかわいい音の「ツインエア」エンジンをMTで操れる
フィアットのコンパクトカー「パンダ」は、「500」をベースにした5ドアハッチバック。500ゆずりの0.9L直列2気筒ターボエンジン「ツインエア」のトコトコとしたリズムにのって、キビキビ走れるイタリアン実用車だ。
ニッチながらもファンの多い仕様、ときどき限定販売されてきた
日本における通常のカタログモデルとしては「FF×5速AT」仕様のみなのだが、ときどき「4WD×6速MT」仕様が限定車として販売され、北国に住む人やアウトドア志向の人、そしてプリミティブなツインエアエンジンをMTで操りたいユーザーたちから人気を集めてきた。前回の限定車は2020年10月発売の「パンダ・クロス4×4」で150台だった。
今回ふたたび、4WD×MTと専用ボディカラーを採用した限定車「Panda Street 4×4(パンダ・ストリート・フォーバイフォー)」が日本にて導入されることとなり、2022年1月15日(土)から全国のフィアットディーラーで販売開始。160台限定で、車両本体価格(税込み)は242万円だ。
専用ボディカラー「ダークセラミックグレー」
標準のパンダとの外観上の違いは、専用ボディカラーの「ダークセラミックグレー」を与えられていることと、アンダーガード風デザインの前後バンパー、ブラックのフェンダーアーチ、ルーフレール。さらに専用15インチホイールに履くタイヤは、標準の185/55R15からサイズアップした175/65R15となっている。
シートヒーターなど寒冷地のための装備が充実
インテリアではヒーテッドフロントガラス、フルオートエアコン、前席シートヒーターを備えていて、寒冷地で快適に使えるのがうれしいポイント。ファブリックシートは専用デザインで、センターコンソール収納もある。電子式ディファレンシャルロックを特別装備していて、車庫入れ時に助かるリヤパーキングセンサーも装備している。
フィアット・パンダ・ストリート4×4のスペック
■Panda Street 4×4主要諸元
〇全長×全幅×全高:3685mm×1670mm×1615mm
〇ホイールベース:2300mm
〇車両重量:1130kg
〇乗車定員:5名
〇エンジン種類:直列2気筒マルチエアターボ
〇総排気量:875cc
〇最高出力:63kW(85ps)/5500rpm
〇最大トルク:145N・m/1900mm
〇燃料タンク容量:37L
〇トランスミッション:6速MT
〇サスペンション 前/後:マクファーソンストラット/トーションビーム
〇ブレーキ 前/後:ベンチレーテッドディスク/ドラム
〇タイヤ 前・後:175/65R15
〇車両本体価格(税込み):242万円