少し時間ができたらふらっと「車中憩」でリフレッシュ
キャンプ好きから絶大な支持を得るお笑い芸人のヒロシさん。YouTube動画やテレビ番組「ヒロシのぼっちキャンプ」の影響もあり、ソロキャンプが爆発的な人気になっている。誰の制約を受けることなく自由気ままに過ごす「ひとりの時間」は何ものにも替えがたい至福のときだが、ソロキャンプに憧れを持ちながらも初めの一歩を踏み出せない人も意外と多いのではないだろうか?
そんな人におすすめなのが「ひとり車中泊」ならぬ「車中憩」だ。テントやタープなどのヘビーなキャンプ道具を使わずお手軽に楽しめる車中憩で、「ひとり◯◯」を楽しんでみてはいかがだろうか? アウトドアに精通した並木正孝さんが楽しみ方を紹介する!
車内で寛げる道具を載せて車中憩ドライブに出かけたい
新型コロナウイルス感染症防止のため、蜜を避けた「ひとり焼き肉」や「ひとりカラオケ」などが話題を呼んでいるが、その延長線上としておすすめしたいのが「ひとり車中憩(しゃちゅうけい)」だ。もちろん、車中憩というからには最低限の道具が必要になるものの、テントやタープを張ることなくクルマの中で休憩するだけなので、寝袋とランタン、シンプルなバーナーや家庭用のカセットコンロがあれば『大人の隠れ家』は完成する。
ここで紹介するのはボクの個人的な楽しみ方にはなってしまうが、簡単に始められる「ひとり車中憩」の参考にしてもらえば幸いである。
ぼっち車中憩のススメ01:マンガや小説を現地で楽しむ聖地巡礼
マンガやアニメ、映画、小説の舞台になったロケ地を巡る聖地巡礼。ボクは車中憩という移動式の秘密基地を活かして、舞台となった場所を巡りながら小説を読んでいる。石田衣良の「池袋ウエストゲートパーク」は池袋西口公園やサンシャイン60、池波正太郎の「鬼平犯科帳」、「剣客商売」は両国や浅草、吉原、鐘ヶ淵など、小説の舞台になっている場所で活字を追うのは臨場感があり楽しさ倍増だ。
最近ではネットを検索すればロケ地や情報が簡単に手に入ることもあり、ロケ地を巡りながらの読書やタブレットを使った映画鑑賞が楽しむことができる。保温ポットにコーヒーやお茶を入れ、ラゲッジに広げたシュラフに身を任せての読書は何よりの贅沢な時間を与えてくれる。