ギャランフォルティス・ラリーアート
突き詰めたスポーティさよりGT性能が魅力だった
2007年に発売されたギャランフォルティス・ラリーアートも印象深い。ランエボXのベースモデルとなるのだが、ボディサイズ拡大などの理由により、ギャラン名義で発売された(海外ではランサーの名を使ったケースも多い)と言われるモデル。
スタンダードが1.8Lや2.0Lの自然吸気エンジンに対して、ラリーアートには4B11型2.0L直4DOHC16バルブMIVEC付インタークーラーターボを採用。ランエボのように高性能を突き詰めるのではなく、最高出力240ps/6000rpm、最大トルク35.0kg-m/3000rpmとして普段の市街地走行に重きを置いた点が特徴で、他よりも少しゆとりのある仕様としていた。
トランスミッションもエボX同様の「Twin Clutch SST」を採用し、トルクコンバーター式ATやCVTとは異なるダイレクト感が得られるうえに、ギヤ比の変更で高速走行時の燃費を向上。こちちらは「通」好みの仕様で、コルトのホットとは違ってGT性能が魅力のラリーアートと言ってよいだろう。
ランサーセディアワゴン・ラリーアートエディション
ターボとNAから選ぶことができたスポーティワゴン
最期は2000年に発売が開始されたランサーセディアをベースにしたワゴンで、4G93型1.8L直4エンジン(ターボ、NAをそれぞれ設定)を搭載するモデルにラリーアートが設定された。余談ながら初代ランサーワゴンは1985年発売で、その後のワゴンブームを受けて後継モデルはリベロとして独立。ワゴンブームの終焉もあってリベロは生産終了となり、ランサーにワゴンが復活したワケだ。
ラリーアートエディションの特徴は、ターボモデルは三菱が先鞭をつけたマニュアルモード付き4速ATであるINVECSⅢ、自然吸気がCVTのINVECSⅡを採用したこと。エンジン性能に合わせたトランスミッションと組み合わせることで、ターボは走りを、NAは走りと燃費の両立が図られていた。
どちらもサスペンションには専用セッティングが施され、ワゴンでも走りを楽しみたい人はターボ、走りも大事だけど燃費を含めた実用性重視の人にはNAという選び方ができた。モデルライフ中にラリーアートエディションは販売終了となり、スポーツエディションに集約させるのだが2007年に販売終了となる。
そして2022年1月15日、東京オートサロン2022の会場で、今後のラリーアートを占う3台のコンセプトカーが初披露された。これらのモデルは三菱のエンジニアリング技術とクルマづくりにかける情熱を結集し、新しいラリーアートの可能性を表現した「Vision Ralliart Concept」(ヴィジョン ラリーアート コンセプト)を筆頭に、アウトランダーとエクリプスクロスに「Ralliart Style」(ラリーアート スタイル)を展示。出展ブースには数多くの来場者が訪れ、懐かしの名門ブランド復活を祝う雰囲気に満ち溢れていた。