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F1譲りのハイブリッドに空力追求の最強マシン! ルノー&アルピーヌブースが刺激的だった【東京オートサロン2022】

アルピーヌブースのイメージ

モータースポーツの技術を用いた注目の2台を展示

 東京オートサロン2022にて、ルノー・ジャポンとアルピーヌ・ジャポンは合同ブースを出展。2台の注目すべきモデルを初披露した。

F1の技術を応用したHVシステムを搭載する「アルカナ」

 ルノー・ジャポンのブースに並んでいたのは、新型SUV「アルカナ」だ。メガーヌをSUVにしたような、スタイリッシュなスタイリングが特徴。クーペライクなその出で立ちは、キャプチャーとはまた違うルックスだ。

 ボディサイズは全長4568mm×全幅1820mm×全高1576mm(欧州値)。搭載するパワーユニットは、輸入車唯一のフルハイブリッドとなる「ルノーEテックハイブリッド」だ。これは、F1で培ってきた技術も応用し開発されたシステム。F1をはじめとするモータースポーツで使われるドッグクラッチと、軽量・コンパクト化を実現したトランスミッションを組み合わせている。これにより、高い燃費性能はもちろん、街なかでのスムースなストップ&ゴー、追い越し時などの力強い加速感など、気持ちいい走りも可能とした。

 エンジンは1.6リッター直4で、最高出力94psを発揮。これに49psと20psの2モーターを組み合わせている。40年以上F1へ参戦を続けるルノーが市販車へ技術を応用したハイブリッドシステムは、どのような走りを披露してくれるのか? とても気になるところだ。非常にコンパクトなシステムだけに、他車種への応用も期待したい。なお、アルカナは2022年2月に発売予定だ。

空力性能を高めたA110 Sの限定車「アセンション」

 もうひとつ、アルピーヌブースにはホットなモデルが展示されていた。スポーツモデルのA110をベースに、パフォーマンスを向上させるエアロキットを装着した限定モデル「A110Sアセンション」だ。

 まず、ベースとなるA110が一部改良となっている。これまでのスタンダードな「ピュア」、デザイン性と快適性を際立たせた「リネージ」、高出力エンジンと専用チューニングのシャシーを組み合わせた「S」の3グレードだった。今回の改良では、それぞれの個性をさらに引き立てた「A110」「A110 GT」「A110 S」という3グレードに進化した。

 GTとSには、従来モデルよりもパワフルになった300ps/340Nmというスペックのエンジンを搭載。より気持ちいい走りを楽しめるようになった。また、Apple CarPlay(TM)、AndroidAuto(TM)に対応した新マルチメディアシステムを搭載。快適性もアップしている。

 今回展示されたA110 Sアセンションは、ベースとなるA110 Sに対しカーボンフロントスプリッター、カーボンリヤスポイラー、エクステンデッドアンダーパネルで構成するエアロキットを装着。フロント60kg、リヤ81kgのダウンフォースが発生し、高速域での走行安定性が高まっている。

 装着するタイヤは、ミシュラン・パイロットスポーツカップ2で、最高速読が260km/hから275km/hまで高まった走りを支えてくれる。

 ボディカラーは、ブルー アルピーヌと、オランジュ フー/ノワール プロフォンの2タイプを用意。それぞれ15台ずつ、計30台のみの発売だ。1059万円(税込み)というプライスが付けられているが、その価値は十分にあると言えるだろう。なお、2月10日(木)11:00より、アルピーヌ・ジャポンオフィシャルウェブサイト内の専用申し込みページ、もしくはアルピーヌ正規販売店で購入申込みがスタートする。抽選ではなく先着順なので、気になる人はお早めに。

 ルノー・アルカナもアルピーヌA110 Sアセンションも、モータースポーツで得たノウハウを存分に活かしたモデル。走り好きにとっては見逃せない2台と言えるだろう。ルノーは2022年後半には新型カングーの導入も控えている。ルノーもアルピーヌも、今後の展開に注目だ。

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